『赤』

いちごとかりんごとかさくらんぼとか……

なんだか食べ物ばかりだね

う〜ん、ポストとか?

バラに椿に南天の実

あ、夕日!
夕日も赤いよ

そうだね



『橙』

みかんと〜オレンジと〜柿と〜

また食べ物になってるよ

もうぉ〜、じゃあ何があるの

金木犀に街灯に………炎

…………………………

ごめん、そんな顔させるつもりじゃなかったんだ
次に行こう



『黄』

黄色いお花はいっぱい知ってるよ♪
ひまわりにタンポポにチューリップ

紅花・フリージア・マリーゴールド

パンジーに菊にアイリス!

そうだね、アイリスの色だ
みんなを照らしてくれる太陽の色

ありがとう♪



『緑』

葉っぱの色だよね

ほうれん草・きゅうり・ピーマン・ブロッコリー・アスパラガス

レニこそ食べ物ばかり

緑は植物の色だからね、野菜が多くなるよ

それじゃあ………紅蘭の色!

それを言うなら紅蘭の光武の色だよ



『青』

朝顔でしょ、ブルーベリーでしょ……

リンドウ・勿忘草・海

そしてレニの色
レニの目の青色がキラキラ光って見えてアイリス大好き!

………あ、ありがとう



『藍』

藍色ってどんな色?

紺色をもっと濃くしたような色
瑠璃とか夜空の色とか着物とかでも良く使われる色だよ

んと、この前マリアが着てた浴衣の色?

そうだよ、藍の地に蜻蛉。
昔からある伝統的な模様らしい

マリア、似合ってたよね
アイリスもあんなのが似合うようになりたいな

なれるよ、きっと

うん



『紫』

アメジスト・カキツバタ・花菖蒲・茄子

いろいろあるけど〜、紫と言ったらやっぱり

「「すみれ」」

だね♪

うん

今頃どうしてるのかな?

どうしてるんだろうね?




「2人で何の話をしてるんだい?」

「あ、おにいちゃん!
 さっきね、ここから虹が見えたんだよ♪」

「それから虹の色の数についての話になって…。」

「色の数って?」

「日本やフランスでは虹色は『赤・橙・黄・緑・青・藍・紫』の7色だけど、
 ドイツでは橙と藍が抜けて5色なんだ。」

「へぇ〜、そうなんだ。」

「そこから色の話になっていって、その色から連想できるものを考えてたんだ。」

「アイリス一生懸命考えてるのに、レニってば食べ物ばかりって言うんだよ。」

ふくれるアイリス、なだめるレニ、それを見て笑う大神。
何気ないことで笑いあえる穏やかな日々が続くと良いと皆が思う。


「虹にはないけど白っていったらやっぱりおにいちゃんだよね。」

「くすっ、そうだね。」

愛らしい少女たちが顔を寄せ合って話す言葉は前を歩く大きな背中にはひみつひみつ。
レニ&アイリスのほのぼの会話
なんとなくいつもと違う方法で書いてみました。
あえて誰が何を言ったか書いてませんが、わかります…よね?
きっかけは虹の7色は何色だったっけ?と思って調べてみたこと。
国ごとに色数が違うことがわかりこの話が浮かびました。

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