人造ポーン
2008年02月01日(金)

OVA『エコール・ド・巴里III〜恋する都市〜』より。
米国DS(ダグラス・スチュワート)社製。
捕獲された後、人間の手を加えられ、巴里華撃団の演習用に使われていたポーンだったが、サリュにより破壊意志を与えられ、ほとんどの隊員が生身の(十分な臨戦態勢になかった)巴里華撃団・花組ならびに司令部を思わぬ深刻な危機へと陥れた。
大神、エリカの光武Fによって破壊、停止した。



テアトル・シャノワール<1>
2008年02月02日(土)

フランス、巴里モンマルトルにある劇場。
なお、劇場名のシャ・ノワール【chat noir】=黒猫はオーナーであるイザベル・ライラック伯爵夫人(グラン・マ)が若き日、欧州随一の踊り子と呼ばれていた頃のステージネームにちなんでいる。
1925(太正十四)年に開業した後、翌年春に新装開店している。
巴里を代表する”テアトル”であるシャノワールはメル・レゾン、シー・カプリスが司会を務めるショータイム、踊り子(クロネコ・エリカ、ブルーアイ、マジカルエンジェル・コクリコ、サフィール、タタミゼ・ジュンヌ)らのダンス&歌&マジックショーが主なレパートリーである。
店には巴里に住む一流の文化人などが多く、迫水典通の姿もよく見かけられる。
なお、巴里市警のジム・エビヤンもここの常連の一人。



テアトル・シャノワール<2>
2008年02月03日(日)

劇場内部にはホールや客席、ステージなどの他に軽食も出せるバー(と厨房)、パンフレット、ブロマイドなどを売る売店、2階には通常の客席のほかに貴賓室がある。
バーではバーテンのジュルジュ、玄関やホールではボーイのドミニク、そして劇場のどの場所でも黒猫のナポレオンに出会うことが多い。
なお、太正十五年の一時期、大神一郎がモギリ兼ボーイを任されていた。
なお、劇場として使用されるテアトル・シャノワールの建物の地下は霊的都市防衛部隊・巴里華撃団の本部となっており、地下には作戦指令室、光武F/光武F2と弾丸列車エクレール(エクレール・フォルト)の格納庫が隠されており、巴里華撃団の隊員は緊急用シューターを使用して、階下に移動する。



シー・カプリス【Ci Caprice】<1>
2008年02月04日(月)

[1909.2.4〜] O型 身長154cm 体重48kg CVかないみか
巴里華撃団メンバー。
テアトル・シャノワールの看板司会(MC)であり、事務・広報・売店も担当、さらにグラン・マの秘書も務めている。
明るく元気で、人当たりがよく好奇心旺盛な性格。
ヒューヒュー!が口癖。
しかし万事控えめな同僚メルを気遣う心配りもできる。
マイペースで夢見る少女風な思考、舌っ足らずな口調とあいまってつかみ所がない人物と思われがちであるが、本人はいたって真面目に振舞っているつもりである。



シー・カプリス【Ci Caprice】<2>
2008年02月05日(火)

フランス北西部、イル・エ・ビレーヌ地方の都レンヌ生まれ。
趣味であり好物のお菓子作りへの熱が高じ、菓子職人パティシエに憧れるあまり15歳で故郷を飛び出し、巴里へとやってきた。
ところがプロとして何の修行も積んでいなかったシーはパティシエではことごとく門前払いにあう。
その後グラン・マにその度胸と根性をかわれたシーは、テアトル・シャノワールおよび巴里華撃団のメンバーとして組織の旗揚げから参加、奮闘することになる。
巴里花組出撃時にはメルとともに弾丸列車エクレールの制御、カウントダウンも行う。
また、リボルバーカノン発射時のオペレーターも二人の役目である。



シャノワール売店
2008年02月06日(水)

『サクラ大戦3』より
テアトル・シャノワール内売店。
ブロマイド、パンフレット、オルゴールなど様々な品物が並べられているが、客層を反映して品質、値段ともに高い。
店番はシー・カプリス、メル・レゾンらシャノワールのスタッフ(そして太正十五年には大神一郎も)が交代で務めている。



シテ島
2008年02月07日(木)

『サクラ大戦3』より。
セーヌ川の中洲、巴里のまさに中心に位置する都市発祥の地であり、もともとの住民であったパリシィ一族が居を構えていた島。
後にローマ人の駐屯地となったり、宮廷となったりと時代と共にその役割を変えてきた場所であるが、太正十五(1926)年以降は巴里の地における”パリシィの怨念”がとどまる場所として、カルマール公爵の本拠、サリュの隠れ家、オーク巨樹の中心…と様々に世間を騒がせる事件の根元となった。
ここにはノートルダム大聖堂、コンシェルジュリー、最高裁判所、フランス警視庁などがある。



紐育【Newyork】<1>
2008年02月08日(金)

アメリカ、ニューヨーク州またはマンハッタン島を中心とした大都市・紐育(ニューヨーク)市の地名。
抜群の地勢(河川や良港)や地理的条件に恵まれた紐育は、独立してから1790年までアメリカの首都でもあった。
1928(太正十七)年現在、紐育は経済・流通の一大拠点であり、世界でもっとも先進的かつ巨大蒸気都市(メトロポリス)である。



紐育【Newyork】<2>
2008年02月09日(土)

リバティ島では”アメリカの象徴”自由の女神が来訪者を迎える。
マンハッタン島は随所にその発展の歴史の名残をとどめつつ、商業・湾港・移民街・文化地区・教会・政府官庁・公共施設などが混在し、密集している。
島内を縦に移動するには1904(明冶三七)に開通した蒸気地下鉄が便利である。
都市計画に基づいて作られた碁盤目状の道路は一方通行が多く、いつも蒸気自動車であるれている。
マンハッタン島中心部に位置する公園セントラル・パークには紐育華撃団総司令サニーサイドの邸がある。
また、同公園の広大な貯水池は飛行船用の空港となっており、地下には広大な賢人機関本部が存在している。



粉骨砕身
2008年02月10日(日)

新次郎の口癖。
叔父・大神一郎も帝国華撃団赴任当時はよく使っていた言葉である。
二人は同じく江田島海軍士官学校の出身であり、この言葉はここで培われ、叩きこまれた日本男児の敢闘精神があふれている…といっても過言ではないだろう。



王行智【Oh gyochi】 ※誕生日再録
2008年02月11日(月)

[1868.2.11〜] O型 身長157cm 体重52kg CV後藤哲夫
紐育華撃団参謀およびメカニックチーフ。
中国出身。
漢方医学から蒸気工学までその知識と技術の及ぶ範囲は広く、紐育華撃団ではエイハブ、霊子甲冑スターの開発にも深く関わっている。
経歴不詳・神出鬼没の謎めいた老人であり、新次郎の背後に”そっと”立ち、いろいろ役立つ忠告をしてくれる。



薔薇組<1>
2008年02月12日(火)

清流院琴音、太田斧彦、丘菊之丞の三人で結成された”帝国華撃団・薔薇組”を名乗る集団。
ゲーム『サクラ大戦2』第五話より登場。
もっとも薔薇組という名称は正式な部隊名ではなく、三人が勝手に名乗っていただけである。
もともと琴音、斧彦、菊之丞の三人は、陸軍におけるエリート情報将校たちの中でも、その女性的な嗜好や行動が他の兵士におよぼす影響を憂慮し、軍上層部に隔離されたのだったが、帝撃総司令長官・米田一基が帝国華撃団に引き取り任務を与えたものである。



薔薇組<2>
2008年02月13日(水)

太正十四年より帝撃の地下に独自の部屋(薔薇組部屋)をもうけ住み着いてしまった三人であったが、ゲーム『サクラ大戦2』では米田から与えられた情報収集や「魔神器」警護の任務を果たし、同・八話、太正維新軍のクーデターで地下に維新軍兵士が突入してきた際には、魔神器の”珠”を守り抜き、、大神・さくらに託すことに成功するという殊勲をあげている。
また『サクラ大戦活動写真』では、解散の危機に瀕した帝国華撃団・花組を影ながら支え、ブレント・ファーロングおよび巨大ヤフキエル撃退の活路を開いた。
こうして帝国華撃団に様々な貢献をした薔薇組であるが、太正十六(1927)年春に解散した。



丘菊之丞<1>
2008年02月14日(木)

[1906.2.14〜] AB型 身長153cm 体重44kg CV松野太紀
群馬県出身。
乙女を思わせる繊細なからだに、乙女の繊細な心を持つ薔薇組の紅一点(?)。
大神一郎に(初対面の前から)一途な思いを寄せている。
一見すると女性としか思えないが、陸軍の情報将校であり階級は少尉である。
太正十四(1925)年から太正十六(1927)年まで、帝国華撃団・薔薇組(を名乗り大帝国劇場地下で謎の活動を行っていた集団)の一員だった。



丘菊之丞<2>
2008年02月15日(金)

華道、茶道、舞踊に秀で、趣味は銀座でのお買い物。
とくに彼の茶道楽は海外貿易を営む実家の影響をうけたもので、地下の薔薇組部屋にある棚にはおよそ入手可能なありとあらゆるお茶があり、ほんの一例をあげると、緑茶(各種)、抹茶、煎茶、番茶、玄米茶、コブ茶(昆布茶)、どくだみ茶、舶来ではカフェー/コーヒー(各種)、紅茶(アールグレイ、ジャワ、ヌワラエリヤ、ニルギリ、ウバ、プリンス・オブ・ウエールズ、アッサム、ダージリン、シャリマ、ミント)、ジャスミン茶、マサラ茶、中国茶(団餅茶/青茶各種、龍鳳茶、烏龍茶、冬虫夏草など)、ココア…など。
薔薇組として活動してる間は、バラ茶、さくら茶をもって最高のおもてなしとするのが習慣となっていたようである。



丘菊之丞<3>
2008年02月16日(土)

陸軍の将校でもある彼は、優れた体術(護身術)も身につけているが戦いの中においても、決して女らしさを失うことなく、あくまでおしとやかに、乙女らしく、すみやかに、相手の行動力を奪う攻撃法(ヒールによる攻撃や、経絡に対する打ち込みなど)を得意とする。
菊之丞は薔薇組として帝国華撃団ならびに帝都東京に貢献するところ大であり、ゲーム『サクラ大戦2』第8話では魔神器の”珠”を守り、『サクラ大戦活動写真』でも海軍と連絡して海上艦艇からの援護射撃を行わせ、ブレント・ファーロングの野望実現を阻んだ。
なお薔薇組は太正十六(1927)年春に惜しまれつつ解散している。



薔薇組の部屋
2008年02月17日(日)

ゲーム『サクラ大戦2』(太正十四年)から『サクラ大戦4』(太正十六年)まで存在した大帝国劇場・地下一階の設備。
薔薇組(を名乗る清流院琴音、太田斧彦、丘菊之丞の三人)が地下倉庫の後ろを拡張し、勝手に自分たちの居住空間を作ってしまった。
なお当時、薔薇組部屋増設工事の様子は「劇場地下に響く怪音」として噂になったこともある。
部屋の中は薔薇組らしい女性趣味あふれる飾りつけ・調度にくわえ、生活必需品のほかに、菊之丞の茶器、斧彦のドライフラワー、琴音の鏡台&おしゃれセットなど、各人の趣味にあわせたものが所狭しと並べられている。



帝都
2008年02月18日(月)

日本の首都・東京のこと。
ゲーム『サクラ大戦』1、2、4、の舞台であり、魔と人の葛藤の舞台である。
帝都・東京は近代日本における霊的拠点であり、さらにまたその内部の拠点が「金座(日本橋)」と「銀座」である。
明冶元(1868)年七月、江戸は東京と改称され、、江戸府は東京府となった。
明冶初期には東亰「とうけい」と記されたこともある。
さらに1871年七月の廃藩置県後、1889年市制特例によって十五区(麹町区、神田区、日本橋区、京橋区、芝区、麻布区、赤坂区、四谷区、牛込区、小石川区、本郷区、下谷区、浅草区、本所区、深川区)の”東京市”。
さらに東京五郡(荏原、北豊島、南葛飾、南足立、豊多摩[旧東多摩郡を含む])多摩三郡(北多摩、西多摩、南多摩)を加えた”東京府”という区分になった。



大帝国劇場<1>
2008年02月19日(火)

京橋区銀座四丁目にある劇場。
太正八年秋着工、太正十二年春完成。
完成時、劇場としては東洋一の規模であった。
秘密部隊・帝国華撃団の本部兼宿舎でもある。
外観はヴィクトリア調の様式で、内装は和洋折衷となっている。
よってジュウタンにテーブルがあるかと思えば、畳にちゃぶ台といった部屋もある。
その外観からは、帝撃の真の姿である地下の様子を窺うことはできないが、廊下には地下指令室につながるダストシュート、支配人室の椅子が自動で地下に収納される等のしかけがある。



大帝国劇場<2>
2008年02月20日(水)

また地下には霊子甲冑(光武/神武/光武・改/天武)の格納庫があり、有事には地上・地下まとめて空中戦艦ミカサの艦橋となる。
なお劇場二階は花組の居住空間にもなっており、隊員はここで共同生活をする。
劇場への交通手段は、帝鉄「帝劇前停車口」から徒歩一分。
市営銀座線「銀座四丁目駅」から徒歩二分。
日鉄「有楽町駅」より人力車五分、徒歩八分。
太正十二年現在の劇場の料金は、特等席十五円(二階)、一等席(一階・二階)八円、二等席五円、三等席三円、立ち見四〇銭である。



帝劇売店
2008年02月21日(木)

大帝国劇場・地上一階の設備。
担当主任兼売り子は高村椿であるが、臨時出張のため、太正十四年九月から十一月までは、野々村つぼみが代役をつとめた。
代表的な商品は
ブロマイド、
パンフレット、
シュワール(炭酸せんべい)、
クァルケット(三色せんべい)、
マカホ・チョコレート、
七色マシマロ、
尾張黒飴、
★印ラムネ
など。



帝劇食堂
2008年02月22日(金)

大帝国劇場の食堂。
劇場の職員食堂をかねているが公演中は一般のお客さんでも利用することができる。
花組が使用する場合、マリアにはロシア料理、カンナには琉球料理、アイリスにはフランス料理、紅蘭には中華料理(関西風)、そしてさくらとすみれには和食と、それぞれの嗜好にあった料理が出される。



帝劇内エレベーター
2008年02月23日(土)

太正十六年、銀座・大帝国劇場に新設された蒸気昇降機ならびに同設備。
太正十二年の設立当初から階段による上り下りが原則だった同劇場にとってこれは革新的な装備であったが、設置以降も米田一基など階段(徒歩)による移動を好む者も少なからず存在した。



帝劇せんべい
2008年02月24日(日)

ゲーム『熱き血潮に』より。
大帝国劇場売店の新製品として発案される(こともある)商品。
売店担当・高村椿の実家もせんべい屋であることから、その後、この商品が帝劇売店を飾ったであろうことは想像に難くない。



海軍陸戦隊
2008年02月25日(月)

小説『サクラ大戦』巻の一に登場。
艦上(洋上)の兵務とは違い、揚陸〜拠点占拠を目的とする帝国海軍の陸戦用部隊。
欧州大戦後には軍用人型蒸気が導入されている。



京極慶吾<1>
2008年02月26日(火)

[1880.2.26〜] 身長179cm 体重70kg CV神谷明
陸軍大臣(当時)。
ゲーム『サクラ大戦2』第四話より登場。
栃木県の京極家に生まれ、芦屋道満の末裔の血を遠く継ぐ稀代の陰陽師として幼い頃から天分を現し、後に陸軍兵学校はじまって以来の天才といわれ、前線においては戦神とよばれ、さらに陸軍の最高位・大臣にまで上りつめた。



京極慶吾<2>
2008年02月27日(水)

京極の霊的な素質はその誕生の頃から注目され、京極が生れ落ちた日に賢人機関から三人の使者がつかわされたほど。
しかし京極家は賢人機関への協力をこばむ一方で、慶吾には芦屋/京極家の奥義全てを授け、人と魔の頂点に立つ万物を統べる者とすべく、幼少から過酷な身体的・精神的修練を積ませた。
京極は、自分の理想を説く場合でも多くの言葉を浪費しない男である。
ゆえに世界的に軍縮が進む中「軍部による統治国家」を唱えるなど、寡黙ながらも強烈な印象を残す言動によって、陸軍では前線にいたころから「過激派」とみられ、上層部にはうとまれていた。
またその一方で近代の風潮をなげき理想に燃える青年将校の間では、早くから彼を崇拝する者(天笠士郎少佐など)が絶えなかった。



京極慶吾<3>
2008年02月28日(木)

成長し、心身ともに比類なき偉丈夫として大成した京極の真の目的は帝都・東京の破壊と占拠、魔の支配下に帰さんとすることであり、そのため「黒鬼会」を率い、京極が誰よりも高くその人物・剣技・霊力を評価していた真宮寺一馬(さくらの父)を反魂の術により復活させ、「鬼王」として組織の長に据えた。
太正十五(1926)年、本格的に始動した「黒鬼会」は帝都と帝国華撃団に大いなる不安と(米田狙撃などの)衝撃を与えた。
また京極は、彼に心酔していた天笠士郎ら若手将校を操り、同年11月9日未明「太正維新クーデター」を決行させた。



京極慶吾<4>
2008年02月29日(金)

京極は、表向きには「太正維新クーデター」が失敗した同11月11日未明、(クーデタ^首謀者であったことが露見し)自決したことになっている。
しかしここで死んだのは影武者であり、実際の京極と黒鬼会はさらに翌年も生き続け、「八鬼門封魔陣」の暴走、「武蔵」の出現、謎の古代兵器「新皇」との合体までさしもの帝国華撃団、米田一基をもってしても最後の戦いで京極に勝利すること以外、京極慶吾の壮大な野望に介入し、止める術をもたなかった。
しかし、彼が言い残した「人と魔の理想郷」が実現したとしたら、果たして帝都は、そして世界はどのようになったのだろうか?
それは今となっては、神のみぞ知ることである。




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