ミカサ蒸気ボイラー
2008年03月01日(土)

『サクラ大戦4』に登場。
1927(太正十六)年、米田一基陸軍中将の提言により実現された兵器としての空中戦艦ミカサを放棄し、一つの蒸気ボイラーと見立てた超巨大蒸気源。
かつて六基を必要とした従来の帝都蒸気ボイラー工場に比べ、全帝都の蒸気供給をこれ一つでまかなう事ができる。
不幸な偶然として、帝都への蒸気供給を大幅に上昇させたこの蒸気動力源の移行(と蒸気都市東京の発展)が、帝都銀座に眠る大久保長安の怨念と黄金蒸気を呼び起こす結果となってしまった。
太正十六年春、同ボイラーの暴走とそれに続く空中戦艦ミカサ強制発進と墜落により以降ミカサ蒸気ボイラーの使用は放棄された。



チャイナドレス
2008年03月02日(日)

紅蘭の普段着。
主に夏服として着用される。
帝国華撃団・花組の戦闘服と同じ素材であり、耐熱耐水耐油耐電耐ショック、しつこい汚れもサッと落ちる。



李紅蘭<1>
2008年03月03日(月)

[1906.3.3〜] B型 身長156cm 体重42kg CV渕崎ゆり子
中国・北京出身。
帝国華撃団・花組隊員。
帝国華撃団が誇る戦闘部隊/舞台俳優の一人でありながら同花やしき支部の工房において中心的な役割も担う天才科学者であり、どんな苦境にあっても明るく前向きな性格のために、どの現場においてもムードメーカーとなっている。
紅蘭は1906(明冶三九)年、貿易商・李策杏の三女に生まれ、幼少の頃から発明の才を発揮し、父親を驚かせた。
母は香燕、二人の姉、容蘭、芳蘭がいたが辛亥革命の際、戦いの炎の中で父母が死亡、姉二人は行方不明になっており、この記憶が紅蘭にとって炎を恐れ、戦い(のために機械や発明が使われること)を嫌うトラウマになり、長い間密やかに彼女を苦しめていた。



李紅蘭<2>
2008年03月04日(火)

家族と引き離された後、紅蘭は中国東北区の農家・趙家に引き取られ七年を過ごす。
この頃、日本へ飛ぶパイロットの青年を見て「空を飛ぶこと」が紅蘭の夢となった。
1919(太正八)年、馬賊との戦いで藤枝あやめ、パーシー・ホワードと出会い、日本に渡ることを決意する。
来日後、神戸外国人居留地区のホワード邸に引き取られて生活していたため、奇妙な大阪弁を話すようになった。
また、生来優れていた紅蘭の発明の才は、この恵まれた環境と人型蒸気と霊子力機関を専門とするパーシー・ホワードという師匠を得たことによって一気に開花し、1921(太正十)年、帝撃花やしき支部に光武開発の技術協力者として配属されることになった。
この紅蘭が後に天武などの花やしき支部オリジナル霊子甲冑や諸装備の開発の先頭に立つことになる。



李紅蘭<3>
2008年03月05日(水)

紅蘭は1923(太正十二)年、光武の実戦配備を機に銀座本部へ移り、以降、花組の部隊隊員/舞台女優として活躍している。
紅蘭は帝劇花組メンバーの中で(顕在的に発揮できる)霊力は最も低いものの、1927(太正十六)年の「ヤフキエル事件」では巨大ヤフキエルを撃破するきっかけとなる”振動数”を見出すなど決定的な「閃き」で局面を打開する活躍をしている。
『サクラ大戦4』までに登場した彼女の必殺攻撃は
「チビロボ」
「聖獣ロボ」
「凄絶天象烈界破(せいぜつてんしょうれっかいは)」
「雀牌ロボ」
「球電ロボ」
「聖獣ロボ・改」
「超絶猛火赤龍咬翔(ちょうぜつもうかせきりゅうこうしょう)」
「我愛尓(うおあいにー)」
「チビロボ二式」
「天地風雲(てんちふううん)」
…である。



ダニエル・ベルモンド【Daniel Belmondo】
2008年03月06日(木)

[1899.3.6〜] O型 身長181cm 体重58kg CV納谷六朗
ゲーム『サクラ大戦3』第1話、最終話に登場したフランスの中流貴族。
自分のことをなぜか”ミー”と呼ぶ。
貴族としての財力や地位は低く、グリシーヌなど本物の大貴族には頭が上がらないが、目下のものに対しては強気で時に横暴でもある。
特に日本人である大神一郎には「東洋からきたサル」とまで呼び、初対面から侮蔑し、あなどる様子を隠さなかった。
とはいえ小物ではあっても悪人というわけでは無いらしく、大神が帝都に帰還する際には「Au revoir(さよなら)」という挨拶の言葉をかけている。



李策杏【り さくきょう】
2008年03月07日(金)

紅蘭の父、李香燕の夫。
北京郊外に大きな屋敷を構えていた裕福な貿易商。
好奇心が強く、機械を手に入れると必ず分解せずにはいられない奇妙な癖をもっていた。
幼い頃に紅蘭の天才を発見して以来、常に紅蘭の良き理解者であり、いずれは紅蘭を米国に留学させ満足のゆく教育を受けさせたいという希望をもっていたが、辛亥革命、袁世凱軍の北京侵攻の際、戦闘にまきこまれた策杏は致命傷を負い、紅蘭に懐中時計を託してこの世を去る。



花やしき支部
2008年03月08日(土)

正式名称は「帝国華撃団花やしき支部および地下兵器工房」。
初代支部長は藤枝あやめ。
あやめ失踪後は空席となっているが、太正十三年から復帰したかつての支部研究員、李紅蘭は人望、技量、実績ともに支部長に適任との評価が高い。
花やしき技術長には太正十四年から霊子甲冑・桜武の開発主任の一人であった森田直樹が就任している。
その施設のほとんどを地下に持つ、帝撃の武器庫であり、帝撃の輸送専門部隊「風組」が常勤している場所でもある。
(噂では風組の隊員は非番時に花やしき遊園地の添乗員をしているそうである)
施設には霊子甲冑などの武器開発室、弾丸列車「轟雷号」のプラットホーム、そして飛行船「翔鯨丸」の格納庫がある。



帝劇防御壁
2008年03月09日(日)

太正十二〜十三年の対黒之巣会、対葵叉丹・降魔の戦いの反省より、帝国華撃団の本部である銀座・大帝国劇場を敵の奇襲から物理的・霊的に守るため、太正十三年劇場再建と共に完成したシルスウス鋼製の防御壁。
略して帝防。
ゲーム『サクラ大戦2』第一話、八話に登場。
その非常に重い防御壁を展開するのに際し、帝劇の建物に秘密裏に供給されている膨大な高圧蒸気を一時的に集中させ動力とすることで、全防御壁展開まで所要時間は一分以内という驚異的かつ実用的な数値をはじきだしている。
ゲーム『サクラ大戦2』第八話ではその堅牢さに注目した木喰によって、天武に搭乗した大神・さくらを阻止すべく展開されたが、両名は月組隊長加山の誘導により防御壁を突破、木喰を撃破した。



賢人(てんぷる)機関
2008年03月10日(月)

世界中の政・財・宗教界に隠然たる影響力を有する影の組織。
賢人(テンプル)機関とは人が集い善と悪の霊力が集中する「都市」の平和防衛・監視、広義には世界平和を目的とする機関である。
世界中の「霊力」の所持者を監視・保護するため、大幹部クラスには三大宗教の道士たちが、幹部クラスには他諸宗教の教祖、または預言者と呼ばれる霊力の極めて高い賢人まで籍をおくという。



二天一流
2008年03月11日(火)

剣術。
生涯無敵を誇った剣豪・宮本武蔵が創始した剣術・流派。
二刀あるいは一刀をもって戦う。
小説『サクラ』巻の一に詳述。
大神一郎もこの剣術の使い手であり、幼少の頃から海軍士官学校時代まで二刀、一刀ともに無敵を誇る腕前であった。



双武
2008年03月12日(水)

全高:4123mm
乾燥重量:4125kg
行動限界時間:不明
乗員:2名
霊子甲冑、双武。
蒸気併用霊子機関”三型・改”を搭載した対妖力戦用人型蒸気。
設計を李紅蘭と帝撃花やしき工房が行い、神崎重工と帝撃花やしき工房によって製造され、太正十六(1927)年春の黄金蒸気事件の際、世界初の二人乗り霊子甲冑として実践に投入され、空中戦艦ミカサ上における怨霊・大久保長安との戦いにおいて決定的な働きを果たした。
”双武”の特徴は何といっても「二人乗り」ということに尽きる。
その乗員スペースの確保と、霊子機関をV字型に五基並べて大出力を維持するため、同時期に帝国華撃団・花組が使用していた”光武二式”と比べると高さが1.6倍、重量にいたっては5倍となっている。



真宮寺若菜
2008年03月13日(木)

[1883.3.13〜] A型 身長158cm 体重49kg CV池田昌子
さくらの母、一馬の妻。
仙台出身。
しとやかな外見のうちに強い芯がのぞく「日本の母」。
娘さくらのことは「さくらさん」と呼ぶ。
夫・一馬とは見合いで会った後、すぐに結婚(”切り結びの儀”)をした仲である。
一馬亡きあとの女ばかりの真宮寺家の長として、また破邪の血を継ぐ最後の”裏御三家”としての宿命を負う娘さくらを厳しく躾けるが、同時にまた母としては父と同じ道に進ませたくないとする気持ちも抱いている。
留め袖を一分の隙もなく着こなしており、礼節を重んじるが、真宮寺家を訪れた大神には母として、女としての側面も少しのぞかせる。
さくらの祖母・桂の言葉を聞き取れる数少ない一人。



ラリー<『サクラ大戦V EPISODE 0』改訂版>
2008年03月14日(金)

ゲーム『サクラ大戦V EPISODE 0』にも登場した10歳の牡(オス)馬。
ジェミニ一家の農場で生まれ、仔馬の頃からジェミニと一緒に育った”親友”である。
よってジェミニとの意思疎通は時に人馬の域を超えるほどの親密なもの。
母馬は「テキサスの暴君(Tyrant of Texas)」と呼ばれた荒馬だった。
好き嫌いなく、何でもよく食べるが、ジェミニによるとリンゴやニンジンが好物であるそうだ。



切り結びの儀
2008年03月15日(土)

真宮寺家に伝わる婚礼の儀礼。
OVA第二期『轟華絢爛』第六話、小説『轟華絢爛』で登場。
”裏御三家”であり、もともと公式には戸籍にさえ登録されない真宮寺家には文字通り、自ら家族との縁を切り夫婦として結ばれる必要があるため、このような儀式が必要となる。
儀式は真宮寺家当主(太正十六年現在は桂)によって祝詞があげられた後、同家の退魔剣士(太正十六年現在はさくら)によって、とつぐ嫁(婿)が紙に描いた「円(縁)」を真っ二つに斬り、その半片が真宮寺家の新郎(新婦)が描いたものとぴたり同じく合わさることを示すというもの。
無論、このとき剣を振るう者は紙を正確に二つに切ることを要求される。
はからずも米田が漏らしたとおり”縁を切り結ぶ”象徴的な儀式である。



さくらの嫁入り騒動
2008年03月16日(日)

OVA第二期『轟華絢爛』第五話、小説『轟華絢爛』より帝劇三人娘・高村椿の立ち聞きから始まった一連の騒動。
さくらが米田へ親戚の婚礼に立ち会う(真宮寺家の総代としての)自分の介添えを頼んだこと、大神が紋付等の買い物を頼まれたこと、さくら、米田、大神が早朝こっそり出かけたことが騒ぎを大きくした。
大帝国劇場内に流布されるウワサがいかに歪んで伝わるかを如実に示した例といえよう。
それが巻き起こす騒動の深刻さもだが…。



嗚呼、横浜横恋慕【ああ、よこはもよこれんぼ】
2008年03月17日(月)

『サクラ大戦活動写真』より、監督:中山貞雄。
太正十五(1926)年クリスマス公演を終え、長期休暇を迎えた帝国華撃団・花組隊員、神崎すみれ、マリア・タチバナが浅草で観た活動写真。
劇場の様子やポスター・看板は映画『サクラ大戦活動写真』に、世間の評判やすみれ、マリア両人が揃って観劇することになった経緯などは小説『サクラ大戦活動写真』に詳しい。



明智小次郎
2008年03月18日(火)

[1901.6.13〜] CV浪川大輔
ゲーム『サクラ大戦物語 〜ミステリアス巴里〜』プレイヤー・キャラ。
日本人の私立探偵。
ミキの兄。
太正十五(1926)年に帝国華撃団・花組の舞台『紅蜥蜴』で桐島カンナが演じた同名の探偵のモデルともなった男。
名探偵と評判が高く凄腕であるが口が悪いのが玉に瑕(キズ)。



明智ミキ
2008年03月19日(水)

[1911.3.24〜] CV川澄綾子
ゲーム『サクラ大戦物語 〜ミステリアス巴里〜』プレイヤー・キャラ。
日本人。
小次郎の妹。
エルザとはルームメイトであり入団以来の親友である。
テアトル・シャノワールに入り、三ヶ月でステージの前座を任される事になった。



野々村つぼみ
2008年03月20日(木)

[1912.3.20〜] B型 身長145cm 体重36kg CV野村佑香
北海道支部へ出張中の椿のかわりに「帝国華撃団見習い」となった少女。
太正十四年九月から急遽大帝国劇場に配属されたつぼみは、乙女学園に呼び戻される翌太正十五年四月まで、売店の売り子から食堂のウェイトレスまでをこなした。
春香(乙女学園第一期卒業生)という名の姉がいる。
米田の創設した帝国華撃団付属演劇養成所「乙女学園・乙女組」に在籍する研究生である。
性格はいたって元気だが、おっちょこちょいでかなりのあわて者。
またスターである花組の前に出ると緊張のあまりどぎまぎしてしまい。
当然ドジも多いが、どんなに失敗してもへこたれずに努力する姿勢は劇場に訪れるお客さんにも好評を博した。



帝国華撃団見習い
2008年03月21日(金)

臨時または計画的に仮採用・試験採用された帝国華撃団各組隊員または劇場スタッフ。
ゲーム『サクラ大戦2』における野々村つぼみ、小説『太正恋歌』における多神一郎など何人もの前例がある。



野々村春香
2008年03月22日(土)

乙女学園第一期卒業生。
サクラ大戦ミュージカル『花咲く乙女』の主人公。
野々村つぼみの姉。
現在は帝国歌劇団ならびに帝国華撃団の訓練生として学び、次代のスター候補として期待される一人である。



エルザ・フローベル【Elsa Flaubert】
2008年03月23日(日)

[1909.8.2〜] CV笠原留美
ゲーム『サクラ大戦物語 〜ミステリアス巴里〜』より。
孤児院の前に捨てられていた所を引き取られ育てられたフランス人の少女。
そうした境遇にも関わらず、性格は快活明朗であり日本人のミキにとっては頼りになる親友である。
バックダンサーとして巴里テアトル・シャノワールに入り、半年でステージの前座を任される事になった。



ジャン・レオ<1>
2008年03月24日(月)

【Jean Leo】
[1882.3.24〜] O型 身長160cm 体重80kg CV斎藤志郎
巴里華撃団のメカニック整備班長。
ゲーム『サクラ大戦3』に登場。
霊子甲冑・光武Fシリーズの開発・整備・管理責任者であり、自分たちが世話をみた機械が巴里のため、平和のために存分に働いていることに満足を覚える頑固で昔気質、職人肌の技術者である。
ことメカニック(光武F、光武F2、エクレール、エクレール・フォルト、リボルバーカノンほかメカニックの関わる全システム)に関する限り、巴里華撃団では絶対の信頼をおかれる人物であり、その決定や主張には時にグラン・マさえも従わざる得ない場合がある。
過去にノイギーア社に務めていたことがありアイゼンクライトIII型の完成にも貢献した。



ジャン・レオ<2>
2008年03月25日(火)

普段は無口で情に厚く、誠実で面倒見もよく、涙もろくさえあるが、ひと度、仕事場に降りれば自らの仕事と部下に対する厳しさはまさに「鬼」と呼ぶにふさわしいものとなる。
ジャンがよく口にする「グズグズしてるヤツはセーヌ川に叩き込むぞ(※叩き込む場所や手段は叱咤の度合いによって何通りもある)」という言葉さえ現場では脅しではない。
彼は要領の悪い部下、やる気の見えない部下には言葉よりも先に手が飛ぶ。
無論これは、横暴などではなく、現場のことは理屈ではなく身体で覚えろ、ということの実践であり、その証拠にジャン班長を慕うものはいても不平をもらすメカマンは一人もいない。



シャノワール地下工房
2008年03月26日(水)

巴里モンマルトル、テアトル・シャノワールの地下にある巴里華撃団の工房・兵器工廠。
メカニックチームが詰めており地下設備の責任者はジャン・レオ班長である。
ここには帝国華撃団でいう花やしき支部に当たる霊子甲冑と装備の開発・整備施設、弾丸列車エクレールの格納庫、プラットホーム、発進時に使用する司令所、加速用巨大蒸気ハンマーがある。



シャノワール・メカニックチーム<整備班>
2008年03月27日(木)

シャノワール地下工房で働く巴里華撃団のメカニックチーム。
リーダーは伝説的な蒸気技術師ジャン・レオ班長であり、数々の名言、叱咤と共に日夜厳しく指導している。
光武Fシリーズの開発・製造は彼らによって行われた。
弾丸列車エクレール、霊子甲冑光武F、F2の整備に携わるメカニックは根気と技術がいる裏方的な仕事であるが、働いている隊員のほとんどはミニスカートの話題などで盛り上がるごく普通の青年たちである(ドラマCD第4期vol.3より)。
なお同ドラマCD第五期vol.1のエピソード以降、メカニック班の隊員もシャノワールの劇場(地上施設)まで上がり舞台を見ることができるようになった。



陸軍対降魔部隊<1>
2008年03月28日(金)

または対降魔部隊。
1912年、将来の魔物による脅威を予見した米田一基、真宮寺一馬によって「剣」と「呪法」による帝都防御を唱え、結成された組織。
1913年には山崎真之介(のちに葵叉丹)、1914年には藤枝あやめが入隊し、陸海軍の同志と連携しつつ、ごく小規模ながら事件解決能力を備えた組織となる。
彼らにとって最初で最後の晴れ舞台となったのが、1915〜1918年の「降魔戦争」である。
多数の小型降魔と最後に現れた一匹の巨大降魔に対し、軍隊も警察もまったく無力だったこの事件によって初めて政府は対魔物防御の必要性を痛感したのである。



陸軍対降魔部隊<2>
2008年03月29日(土)

しかし対降魔部隊が払った代償は大きく、全員で行うはずだった「二剣二刀の儀」は失敗し、結局、降魔を封印するために「破邪の血統」真宮寺一馬が魔神器の力を使用し、真宮寺はその心身の負担により三ヵ月後に入滅、魔の力に魅せられた山崎真之介は行方不明となり、米田と真宮寺の理想とした陸軍対降魔部隊は解散となった。



米田一基<1>
2008年03月30日(日)

[1861.4.1〜] O型 身長162cm 体重55kg CV池田勝
陸軍中将。
帝国華撃団初代総司令長官。
また、帝国華撃団の前身となった陸軍対降魔部隊でも隊長を勤めていた。
若き日には二剣二刀の一振り、神刀滅却をたずさえ剣術師団「抜刀隊」に身を投じた退魔剣士であり、軍人となってからは日進日露両戦争で数々の武勲を打ち立て兵士たちの間ではすでに生ける伝説的な存在となっている陸軍きっての大戦略家であるが、銀座・大帝国劇場初代支配人として軍服を身につけずにいる米田の普段の姿はただの「ヨッパライの親爺」である。
米田は明冶・太正期の帝都において、魔による脅威をもっとも早くから予見し準備を重ねていた人物であった。



米田一基<2>
2008年03月31日(月)

米田は太正元(1912)年、盟友であり”破邪の血統”真宮寺一馬大佐とともに「剣」と「呪法」による帝都防御を唱え陸軍対降魔部隊を結成した。
山崎真之介、藤枝あやめを加えた同隊は日本初の対魔物事件解決能力を備えた組織であったが、生身であることの不利は否めず、太正四(1915)年から三年間続いた「降魔戦争」がその真価を証明する最初で最後の機会となり、巨大降魔を倒した代償に真宮寺一馬は死亡、山崎真之介は失踪という苦い結末を迎えた。
米田、一馬らが夢見た本格的な対魔物部隊は賢人機関の”帝撃構想”のもとに太正十二(1923)年、帝国華撃団という形で実現し、米田はその初代総司令長官、藤枝あやめが初代副司令を勤めた。
帝国華撃団と帝都花組、そして米田の活躍は『サクラ大戦』以後の作品に詳しい。




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