帝都崩壊
2008年09月01日(月)

太正十二(1923)年九月一日・深夜に起こった謎のエネルギー流の噴出。
これによって帝都東京にもたらされた災害のこと。
その規模から「帝都崩壊」とよばれ、ゲーム『サクラ大戦』第七話のタイトルにもなっている。
その原因は天海率いる黒之巣会が、帝都の封魔の結界をやぶる「六破星降魔陣」を完成させたためでこのため魔界のエネルギーが魔方陣から噴出し、帝都は広範囲にわたって建物の倒壊、火事等が起こった。



夢のつづき
2008年09月02日(火)

帝都花組の太正十五年、春公演の演目。
ゲーム『サクラ大戦2』第十二話に登場。
この公演は帝劇史上最高の観客動員数を更新した。



ジュリオとロミエット
2008年09月03日(水)

帝劇花組の太正十二年三月公演の演目。
主演:マリア・タチバナ、神崎すみれ。
OVA第一期『桜華絢爛』第三幕に少しだけ登場する、ウィリアム・シェークスピア三大悲劇の一つ(の改作)。
「ロミオとジュリエット」ではない。
最後にジュリオ(マリア)が嘆いて倒れるエンディングから、脚本家が原作を少し変更した(原作では最後に死ぬのはジュリエット=ロミエット)ことがわかる。
なお、帝劇においては少女歌劇に原作を当てはめる都合上、脚本家による原作の変更や混合・アレンジというのは珍しいことではなく、後の花組公演でも同様のやり方で好評を博している。



大恐竜島
2008年09月04日(木)

帝劇花組の太正十三年、三月公演の演目。
主演:李紅蘭、アイリス他。
ゲーム『サクラ大戦』第九話で登場。
いまだ太古の生物が生きるという大恐竜島。
そこに繰り広げられる、血湧き肉踊る南洋冒険物。
謎の古代遺跡、襲いくる原住民、怪しげな儀式、とどろく咆哮、行く手をふさぐワナの数々……そして、ここで若き探険家たち(紅蘭、アイリス)は驚くべき真実を知ることになる。
オチは紅蘭がびしょぬれになる「落とし穴」と、アイリスの頭に落ちる「たらい」。
そして観客の大笑いとともに舞台は回り、ゲストの歌となる。
この公演は帝劇初の試みとして、コント劇と歌謡バラエティーを合体させ大成功をおさめた。
なお、中盤に登場する少年少女合唱団は一般公募のものであり、これも父兄や年配者に大好評であった。



桐島琢磨
2008年09月05日(金)

沖縄出身。
桐島カンナの父。
アイカナを妻にもつ。
琉球空手桐島流第二七代継承者。
カンナが成人する前に若くして逝く。
カンナの回想シーンに登場する。
厳しい父親だったらしいが、彼は自分が娘に何を残してやれるかをよく解っていたのだろう。



桐島アイカナ
2008年09月06日(土)

カンナの母、琢磨の妻。
カンナが幼少のころ逝去した。



桐島カンナ<1>
2008年09月07日(日)

[1903.9.7〜] B型 身長197cm 体重78kg CV田中真弓
沖縄出身。
桐島琢磨の娘。
ヘビが嫌い。
琉球空手桐島流第二十八代継承者。
大らかで細かいことは気にせず、面倒見のよい姉御肌の性格。
花組の中ではマリアとともに最年長であり、彼女とは隊員が三人(マリア、カンナ、アイリス)しかいなかった頃からの古い友人である。
一級航海士の免許所持。
ゲーム『サクラ大戦』および『サクラ大戦2』ではいずれも、大神が大帝国劇場に来たときは沖縄に修行に出かけている。
当時の交通手段からすると帝都から沖縄までは大旅行のはずだが、それをこれだけ何度も行うことは旅自体が修行なのであろう。



桐島カンナ<2>
2008年09月08日(月)

ゲーム『サクラ大戦』の時の沖縄修行は、実は香港への父親の仇討ち旅行であったのだが、この時出会った仇敵・林如にカンナは結局危害を加えることなく帰ってきている。(このエピソードは小説『サクラ大戦・前夜』第五話に詳しい)
その後、太正十三年の一月には念願の素手で野生の牛を倒すという修行”牛殺し”に成功し、心身共に桐島流継承者としての風格をそなえるに至っている。
初対面以来続いていた神崎すみれとのケンカ、は、帝都花組あるいは帝国歌劇団/帝国華撃団の名物となっていたが太正十六(1927)年春、すみれの引退によって(少なくとも毎日のように)見られることはなくなった。
しかし他の誰よりも、すみれの気持ちを知り、またその早すぎる引退を深く惜しんだのはカンナであった。



桐島カンナ<3>
2008年09月09日(火)

太正十五年『サクラ大戦3』ではマリア、紅蘭と共に渡欧、大神一郎と巴里花組を助けた。
同年ヤフキエル事件、では無人人型蒸気ヤフキエル、巨大ヤフキエルと戦い、これを撃破。
翌太正十六年『サクラ大戦4』では黄金蒸気を操る大久保長安と戦い、帝都を破滅から救った。
『サクラ大戦4』までに登場した彼女の必殺攻撃、及び合体攻撃は
一百林牌(スウパーリンパイ)、
四方攻相君(シホウコウソウクン)、
久流々破(クルルンファー)。
三進転掌(サンチンテンショウ)、
鷺牌五段(ローハイゴダン)、
三十六掌(サンセイルウショウ)、
征遠鎮(セイエンチン)、
純情一路(じゅんじょういちろ)、
公相君(コウソウクン)、
白狼拳(はくろうけん)
…である。



桐島流空手
2008年09月10日(水)

かつては二七代琢磨が、そして現在は二八代カンナが継承する沖縄空手・那覇手の一門。
桐島流は琉球空手の中でも攻撃的な型を特徴とする流派である。
賢人機関の報告書によれば”離れた敵への攻撃、および拳での直接攻撃において明らかに霊力作用が認められる”が、事実カンナはOVA『桜華絢爛』でも、徒手で降魔と渡り合っている。
また桐島流が一子相伝を三〇代ちかくも続けてきたのは、秘伝だからというだけではなく、霊力の素養のない人間には修得不可能だったものと思われる。



カンナのスペシャルメニュー
2008年09月11日(木)

ゲーム『サクラ大戦』第三話に登場したカンナの手作り料理。
カンナ曰く、”黒ブタとニガウリをトウガラシと黒コショウで炒めたモノ”。
「意外とウマイ」そうだが、実際の味は定かではない。



ソローニュ城【Chateau de Sologne】
2008年09月12日(金)

シャトーブリアン家の居城。
この城はロワール地方の中心都市オレルアンの南西約五〇キロ、ロワール川に面した場所にある。
幅二二〇m、奥行き一三二m、部屋数は五〇〇をこえ、使用人も多くを抱えている。
フランスにおいてはベルサイユ宮殿につぐ大きさをほこり、その建築にはレオナルド・ダ・ヴィンチをはじめとするルネッサンスを代表する建築家、芸術家がその腕を競い、完成まで四〇年もの歳月が費やされている。
なお、アイリスが日本に渡り大帝国劇場にうつるまでは、彼女の「力(霊力)」の暴走とその露呈をおそれた父・ロベールによって、アイリスの居住する一帯は厳重に封印されていた。



クリン【Criniere】
2008年09月13日(土)

コクリコと仲の良いサーカス「シルク・ド・ユーロ」の雄ライオン。
名前はフランス語の”たてがみ”に由来する。
巴里華撃団に参加する以前、巴里の街でクリンは脱走騒ぎを起こしており、その顛末は巴里前夜コクリコ編に詳しく語られている。



ノクチュルヌ[菓子]
2008年09月14日(日)

ゲーム『サクラ大戦2』第二話でアイリスが両親から送られたお菓子の名。
『サクラ大戦3』に登場する怪人ナーデルが乗る蒸気獣の名前でもあるこの言葉はフランス語で”夜”または”夜想曲”の意味である。



花小路頼恒【はなこうじ ありつね】<1>
2008年09月15日(月)

[1849.9.15〜] CV北村弘一
伯爵。
貴族院議員。
米田一基とは竹馬の友。
財界の実力者、神崎忠義とも親しい。
賢人機関日本支部の一員であり、「帝撃構想」を米田一基、神崎忠義らと共に立案し、帝国華撃団の結成に大きく貢献した人物。
発足後も米田と政府をつなぐパイプ役として、重要な役割であり続ける。
海軍少尉・大神一郎を抜擢し、帝国華撃団・花組に配属させたのもこの人。
その先見性や各方面への影響力だけではなく、花小路自身の胆力も相当なものがあり、ゲーム『サクラ大戦2』第8話太正維新軍(を称する一部陸軍兵士)によって公邸が占拠された際も、突きつけられた銃剣にもまったく怯(ひる)む素振りさえ見せなかった。



花小路頼恒【はなこうじ ありつね】<2>
2008年09月16日(火)

同『サクラ大戦2』第十話では横浜の私邸にマリア・大神を迎え、二人の仲を軽くからかったり、デートの後押しをしてみせたり(する場合もあり)、貴族院議員・賢人機関メンバーという肩書きからは想像しにくい、人情味のある配慮も見せている。
太正十五(1926)年末から翌年初頭、『サクラ大戦活動写真』では(実はDS社が作りあげた)人造降魔に帝国華撃団が苦戦を続けた結果、田沼晴義が唱える”無人人型蒸気ヤフキエルによる帝都防衛計画”を賢人機関日本支部が採択し、一時発言権を失いかけた。
その後、ブレント・ファーロングの真の野望が明らかとなり、田沼は失脚。
帝国華撃団構想の核心”霊力による都市防衛構想”の主張を曲げなかった花小路の面目躍如となった。



BUSENEA
2008年09月17日(水)

OVA第二期『轟華絢爛』第一話、「シンデレラ」公演の打ち上げでテーブルに並べられていた麦酒の銘柄。



蒸気併用霊子機関
2008年09月18日(木)

霊子力学(理論)の発達に伴い開発された従来の蒸気機関を副機関においた霊子力機関。
霊子甲冑に必要不可欠な技術である。
この設計思想自体は欧州大戦(末期)から存在していたものの、諸問題をクリアし、実用に適したものとなるには後の実験霊子甲冑「桜武」の登場を待たねばならなかった。



フワニータ・カッシング【Fuanita Cushing】
2008年09月19日(金)

CV大谷育江
アメリカ・ペンシルバニア州出身。
ジェミニがサンフランシスコで出会った10歳くらいの少女。
その歳の割りに落ち着きがあり、ジェミニよりも世慣れている。
お昼寝と食べることが大好きで、いつもお腹を減らしている。
一人旅の途中、パトリックと三騎士にその身を狙われるようになった。
事件の真相はゲーム『サクラ大戦V EPISODE0』で語られる。



蒸気ラジヲ
2008年09月20日(土)

OVA第二期『轟華絢爛』第四話、小説『轟華絢爛』で登場した緒方星也の蒸気ラジヲ。
織姫、紅蘭がたずねていった時には壊れていたが、ちりっぱ長屋の子供達に追いつめられた紅蘭が大帝国劇場への通信につかうため「つたえてくん」内蔵型に改造。
つたえてくん分離後、織姫の心配どおり爆発してしまった。



蒸気バイク
2008年09月21日(日)

ゲーム『サクラ大戦』第二話に登場した蒸気動力のバイク、李紅蘭設計。
なお、第九話では紅蘭の「足回り中心の大幅な改造」と「特製燃焼炭」のおかげで、エンジン出力は二.五倍となった。
本体デザインは藤島康介氏。



タレブー【Tarebou】
2008年09月22日(月)

[1860.9.22〜] O型 身長148cm 体重40kg CV森ひろ子
タレブー婦人【Madame Tarebou】。
ブルーメール家のメイド長。
「〜ざます」が口癖。
1879年にグリシーヌの父アルベールの乳母となって以来、1927(太正十六)年で48年間も同家に仕えている。
現在は、親元から離れ、巴里で一人人生修行をするグリシーヌの側近くに仕え、邸に勤める88人ものメイドを束ねている。
趣味は掃除、整理整頓、メイドの教育。
昔気質で貴族の家系にふさわしい格式を重んじ、躾に厳しいタレブーはグリシーヌにとっても実の母親以上に「育ての親」的存在であり、またタレブーにとっても、グリシーヌに仕え、彼女の行く末を見守ることが最大級の喜びであり、自分に課せられた天命であると信じている。



富士
2008年09月23日(火)

1873年、神崎重工が開発した人型蒸気の一号機。
人型とはいっても、蒸気機関はあまりに巨大なため、車輪をつけて人型の後ろに引いている。
当然、兵器としてはあまりに洗練されていないものである。
機動力にも限界があり、花やしき遊園地のアトラクションとして使用された以外には、日の目を見ることはなかった。
現在でも平日は不可だが、休日は石灰動力による起動運転が子供たちに人気だそうだ。



光刀無形
2008年09月24日(水)

二剣二刀を構成する一振り。
きわめて強い力を持つ霊刀の一つであり、所持者に希望/野望・野心を達成する強い力を与えるといわれる。
降魔戦争時の所有者は、山崎真之介。
ゲーム『サクラ大戦2』では反魂の術による復活とともに再び山崎の佩刀となり、同じく第一話で山崎の死とともに鬼王に奪われ、さらに第十二話鬼王(=真宮寺一馬)の消滅によって、大神ら帝撃側の手にするところとなり、「二剣二刀の儀」へと臨むこととなる。



黒之巣死天王
2008年09月25日(木)

黒之巣会首領天海の側近を固める四人の魔人。
黒き叉丹(葵叉丹)、紅のミロク(細川ミロク)、青き刹那(刹那)、白銀の羅刹(羅刹)のこと。
リーダー格は叉丹であったが、他の三人との反目が激しく、羅刹、刹那、ミロク、そして天海までが滅び(叉丹が降魔を率いてその本性を現すまで)黒之巣会が崩壊するまで真の協調はなされなかった。



神剣白羽鳥
2008年09月26日(金)

二剣二刀を構成する一振り。
裏御三家「藤堂」の血を遠く受け継ぐ「藤の家系」に連なる藤枝家に代々伝わる名剣であり、きわめて強い力をもつ霊剣の一つである。
所持者にめざすべき道を指し示し、自己鍛錬を助ける力があるといわれている。
小説「サクラ大戦前夜・第四話」では空中に投げ出された後も浮遊し、アイリスのいる方向をあやめに指し示したりもしている。
降魔戦争時の所有者は、藤枝あやめ。
後に太正十二年末に、みずからの死を予期したあやめによって、妹かえでに託され、現在に至る。



緒方星也<1>
2008年09月27日(土)

[1879.9.27〜] CV大塚明夫
帝都・深川、ちりっぱ長屋に住む、織姫の父親。
ゲーム『サクラ大戦2』第七話、OVA第二期『轟華絢爛』第四話、小説『轟華絢爛』に登場。
かつて画家修業のため、ヨーロッパを旅したことがあり、その途中、イタリア滞在中にカリーノ(織姫の母親)と出会い、恋に落ちる。
やがてカリーノには、二人の娘・織姫が宿るのだが、この時、家名を重んじたイタリア有数の名門ソレッタ家によって、カリーノと緒方の仲は引き裂かれてしまう。
緒方は以降、イタリアへの立ち入りを禁じられ、カリーノにもやがて生まれてくるであろう娘・織姫にも会うことができなくなってしまった。
ここで母娘の将来を考えればと緒方は身を引き、日本に戻ることを決意するのだが、この決断が後に娘・織姫の誤解につながり、これが原因で織姫は来日後、緒方との対面の時に不満を爆発させることとなる。



緒方星也<2>
2008年09月28日(日)

日本に戻った緒方だが、最愛の女性カリーノと顔も知らぬ娘・織姫への想いと、自責の念から、一流の画家になる夢を捨て、街角の絵描きとして細々と暮らしていた。
ゆえに偶然拾った帝国歌劇団の公演ポスターから娘の来日を知っても、あえて織姫に会おうとはせず、織姫との偶然の再会と、それに続く大神の努力によってようやく織姫と親子として話し合うことができたのである。
カリーノ来日後、妻カリーノと共に暮らすことを決心した緒方だが、以後イタリアに住むのか、長屋住まい(と住民)に愛着のある日本に住むのかはまだ決めかねているようである。
太正十四年帝国美術館で開かれた”太正十四年度帝国絵画展”に出品した油絵「東京の朝」が金賞を受賞した。



ダンディ団
2008年09月29日(月)

OVA第二期『轟華絢爛』シリーズに登場。
ダンディのボス(団耕介)と手下二人(西村、武田)で出没するジャパニーズギャング三人組。
いずれも帝国歌劇団・花組の大ファンである。
OVA第二期『轟華絢爛』第一話で東京港を朝から見回り、自分たちの「縄張り」と言ってるあたりはやはり闇社会に隠然たる力を持っている……ようにも匂わせるが第二話では借金のカタに中古の蒸気ボート(ダンディ号)を徴収している様子などを見るとやはり本人たちが主張しているよりは小規模なギャングなのかもしれない。



団耕介
2008年09月30日(火)

CV園岡新太郎
OVA第二期『轟華絢爛』シリーズに登場。
ギャング「ダンディ団」のボス。
常に西村、武田を引き連れて登場する。
帝国歌劇団・花組、特にさくらの熱烈なファン。
アメリカのミュージカル映画にかぶれるあまり、ギャングは踊るものと信じている。
モデルは歌謡ショウでもおなじみ園岡新太郎氏。




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