ロランス・ロラン<1>
2008年10月01日(水)

[1866.10.1〜] 身長176cm 体重62kg CV岩田安生
コクリコが”おひげのおじさん”と呼ぶ、巴里の宝石商。
目利きであり、自身も宝石を愛するロランスは「ロラン商会」の主であり、やり手の商人であるにも関わらず、温和で思いやり深く、庶民的で飾らない性格。
テアトル・シャノワールの常連であり、コクリコのよき理解者である。
コクリコとはフランス南部の港町マルセイユで彼女が不思議な”力”を使っている所を目撃して以来の知り合いであり(この経緯は小説『サクラ大戦巴里前夜』に詳しい)、ロランスは厳しい境遇に耐え明るく生きるコクリコを見守り、事あるごとに援助の手を差し伸べている。



ロランス・ロラン<2>
2008年10月02日(木)

しかし、コクリコに対し常に辛く当たっていたドニクールもまた(無類の宝石好きということもあって)ロラン商会の得意先であり、彼がサーカス団長として君臨していた頃には、ロランスとしても強く意見することはできなかった。
『サクラ大戦3』第二話では幻の宝石といわれる巨大ルビー「赤い少女の涙」を入手、展示会を準備していたが怪人ピトンによって奪取された。
結局、巴里花組の活躍によりピトンは倒され、宝石は無事ロランスの元に戻った。



ロラン商会【maison de commerce Rollan】
2008年10月03日(金)

コクリコの”おひげのおじさん”ことロランス・ロランが営む貿易会社。
目利きであるロランス自身が世界各地を巡り、品質を見定めた一級の宝石を扱っている。
ロランスの人柄と宝石の質の良さから、貴族や富豪など得意先からも信用があつく、ライラック伯爵夫人ことグラン・マもその一人である。



赤い少女の涙
2008年10月04日(土)

ロランスが手に入れた幻の巨大ルビー。
この宝石のお披露目としてロランスは『サクラ大戦3』第2話、コンコルド広場で展示会を企画した。
しかしその試みは宝石を好物とする怪人ピトン(動物使いカルチェラ・ターン)の感知することとなり、展示会会場は襲撃され、巴里華撃団が出動。
これはコクリコの初出撃でもあった。



仙台特別公演
2008年10月05日(日)

太正十四年秋、仙台青葉城・特設ステージにて行われた帝都花組特別公演。
内容は『愛はダイヤ』、『青い鳥』、『少年レッド』、さらには「はっしんくん」までが乱れ飛ぶ、混成ステージとなったが緊急舞台のため満足な演出もかなわず結局、帝都花組による歌謡ショウとなった。
この公演は、仙台のさくらのもとに、翔鯨丸を高機動蒸気ドライブで加速してかけつけた花組を目撃した仙台市民が大挙して真宮寺家におしかけたため、大帝国劇場支配人・米田一基が急遽開催を決めたもの。
結果的に、帝撃スタアへとのぼりつめた真宮寺さくらの凱旋公演ともなり、大成功をおさめた。



マルグリット・シャトーブリアン【Margurite Chateaubriand】
2008年10月06日(月)

[1888.10.6〜] CV島本須美
アイリスの母。
ロベールの妻。
アイリスのような力(=霊力)はもっていない。
いつも顔に微笑みをたたえており、少女がそのまま大人に成長してしまった様にも見える女性である。
誰よりも娘を愛しており、それと同じほど娘の力に怯えてもいる。
日本へは太正十四(1925)年に夫と共に来日、娘アイリスとひさびさの再開を果たしている。



風組
2008年10月07日(火)

正式名称は「帝国華撃団輸送空挺部隊・風組」。
主な任務は他部隊の輸送・補給、後方支援、降下・潜水などのサポート、さらには戦場での事後処理(早い話が後始末)など。
花やしき支部に常駐している。
帝劇三人娘(椿、由里、かすみ)が所属。
椿が出張した帝国華撃団・北海道支部は風組とも関係が深く、あるいは雪組の本拠ともウワサされているが、真相は定かではない。
なお1927(太正十六)年、同隊隊員であり”帝劇三人娘”として大帝国劇場の顔であった売店の高村椿、事務室の榊原由里、藤井かすみは新支部に出張となった。



霊子力レーダー
2008年10月08日(水)

蒸気演算機、蒸気演算機・改の一機能。
帝都内に存在する基準値以上の霊力の発生源をサーチし、その位置をスクリーンに投影できる。
応用機能で帝国華撃団所属隊員の居所も追跡できる。
またゲーム『サクラ大戦2』第十話では鬼王のもつ二つの魔神器の反応を探し当てることにも成功している。



ニャンニャン
2008年10月09日(木)

光武Fなどに使われるコクリコのトレードマークの”猫”。
父、ファン・ヴァン・ニャン(笵文仁)の名にちなんでつけられたコクリコ一家の飼い猫の名だったが、預けられていた孤児院が廃止となり、当時6歳だったコクリコとニャンニャンは別れ別れとなった。
ゲーム『サクラ大戦3』では必殺攻撃などでの出番も多く、アイリスのジャンポール同様、霊力の発揮に深く関係する象徴的なキャラクターであると推測されている。
第七話では巴里にやってきたジャンポールとの「対決」も果たしている。



コクリコ【Coquelicot】<1>
2008年10月10日(金)

[1914.10.10〜] A型 身長142cm 体重36kg CV小桜エツ子
ベトナム出身。
フランスの富豪ベール家令嬢スザンヌと、同家がベトナムに所有していたゴム園の使用人、笵文仁(ファン・ヴァン・ニャン)の間に生まれたフランス−ベトナム人のハーフ。
巴里に拠点を置くサーカス「シルク・ド・ユーロ」の団員であり、1926(太正十五)年、動物使いカルチェラ・ターン(実は怪人ピトン)の一件から霊力の資質を見いだされ、巴里華撃団・花組隊員に加入、「マジカルエンジェル・コクリコ」のステージネームをもつテアトル・シャノワール・トップダンサーである。



コクリコ【Coquelicot】<2>
2008年10月11日(土)

1912(太正元)年、父ニャンと母スザンヌが駆け落ちし、二人が移り住んだ(ニャンの故郷である)ベトナム北部の農村で1914(太正三)年10月にコクリコは生まれた。
しかしその後、母スザンヌが失踪。
フランスに渡ったスザンヌを追い、欧州大戦の兵士に志願したニャンはコクリコと飼い猫ニャンニャンを市内のカトリック教会の孤児院に預け、渡欧。
二度とベトナムに帰ることはなかった。
コクリコが6歳となった1920(太正9)年に孤児院が閉鎖され親戚をたらいまわしにされていたコクリコは、ベトナムにやってきたサーカス「シルク・ド・ユーロ」団長ドニクールに才能を見出され、以後、過酷な扱いに耐えながらも一座とともに世界を旅して回ることになる。



コクリコ【Coquelicot】<3>
2008年10月12日(日)

『サクラ大戦4』までに登場した彼女の必殺攻撃、及び合体攻撃は
マジーク・ボンボン(magique bonbon)、
マジーク・プティ・シャ(magique petit chat)、
ルヴェ・ル・リドー(lever le rideau)、
アムール・エスカルポレート(amour escarpolette)、
マルシュ・シャトン(marche chaton)、
アムール・ソルシエール(L'Amour sorcier)
である。



どすこい亭
2008年10月13日(月)

両国にある、ちゃんこ屋。
小説『太正恋歌』「両国二番煎じ」に登場した。
両国で開かれた活動写真『紅蜥蜴』の上映イベントの帰りに桐島カンナ、神崎すみれが立ち寄ったのだが、勘定が足りないのに気づき、帝劇に救援を求める蒸気電話をいれることになった。



口紅
2008年10月14日(火)

化粧品。
『熱き血潮に』では椿が見事に使い方を失敗している(こともある)。
口紅は女性が使う化粧品として、古代から存在するものだが、日本では明冶の末期から棒状(リップスティック)が開発され、多いにもてはやされた。
この時代の製法は油脂やロウを溶かして混ぜ合わせ、これに赤色の染料や顔料を混合するというもので、当時の口紅はたいへんなああ高価品であった。



ドクロ遠眼鏡
2008年10月15日(水)

OVA第二期『轟華絢爛』第四話に登場する帝国歌劇団の装備。
マリアが使用。
ドクロXが使う道具で小型ながら赤外線やX線透視機能もあり高性能…という劇中の設定である。



帝都防護陣夢組祈祷室
2008年10月16日(木)

『サクラ大戦活動写真』より。
帝都防護陣を発生させるため、夢組がこもり祈祷する部屋。
太正十六(1927)年の「ヤフキエル事件」の際に、すでに大帝国劇場内部に存在していた。



ベルスーズ【Berceur】
2008年10月17日(金)

ピトンが操るヘビ型型蒸気獣。
乗り込むピトン同様ヘビの特性をもち、地中に潜んでスキをうかがい、ヘビのようにしなる両手を使って攻撃してくる。



変なギター音
2008年10月18日(土)

『熱き血潮に』より。
由里のウワサとして聞くことができる(こともある)ウワサ。
それによると支配人の部屋から「変なギター音」が聞こえたそうである。



恵州山
2008年10月19日(日)

英国領香港にある標高五五〇メートルの小さな山。
小説『サクラ大戦前夜』第五話に登場。
ここの頂に恵円寺の山門(と本堂)がある。
また、この山の南側(香港側)の傾斜は比較的なだらかだが、北側は侵食された絶壁となっており、かろうじて絶壁に杭を打ちつけ、その上に渡した板きれの道があるだけである。
この山の岩盤を林如は(桐島琢磨を殺した)罪滅ぼしのため、たった一人で(恵州山を通り抜けられる抜け道となる)洞窟を掘り続けていた。



山崎真之介走り書き
2008年10月20日(月)

紅蘭が霊子甲冑・光武の設計図に見つけた山崎真之介のメモ。
「この霊子甲冑が、人々の希望になりますように」という一文である。



藤枝かえで<1>
2008年10月21日(火)

[1901.10.21〜] A型 身長161cm 体重45kg CV折笠愛
藤枝あやめの妹。
帝国華撃団副司令。
元賢人機関エージェント。
趣味は料理と盆栽。
姉から受け継いだ二剣二刀の一振り、神剣白羽鳥を佩刀とする。
かえでは姉あやめ同様、裏御三家の一つ「藤堂」につらなる藤の家系、藤枝家の人間であり、通常の方法で調伏しえない強大な魔的存在や怨霊、魔的災害に対し、身を挺して「神降ろし」や「霊鎮め(たましずめ)」を行う運命にある。
姉あやめは生前に”その時”が近いことを予期し、妹かえでに神剣白羽鳥と帝国華撃団について後事を託していた。



藤枝かえで<2>
2008年10月22日(水)

かえでは、幼い頃からあやめの影として生きることを強いられてきたため、姉に対しては、死後にいたる現在でも強い羨望と深い敬愛、そして諦観が入り交じった複雑な感情を抱いている。
しかし、万事ひかえめで細やかな姉あやめが表(陸軍対降魔部隊/帝国華撃団)に出て活躍し、逆に活発で行動的な妹かえでが日の当たらぬ裏の現場(賢人機関エージェント/ブルーメンブラット事件など)で大きな功績を残してきたのが、この姉妹のコンビネーションの絶妙な所であり、他人が考えるより互いに対するコンプレックスは深く、また結ばれた絆も深い。



藤枝かえで<3>
2008年10月23日(木)

姉あやめの和風好みと大和撫子然とした「シンの強さ」に比べて、かえでは欧州生活の長さと生来の行動派のためにより活発で、洗練された洋風好みと、どこか少女じみた幼さの漂う表情を見せる時がある。
かえで自身は姉の完璧さにくらべると人間的な完成度や指揮官としての洞察力、作戦遂行能力で一歩後れをとっていると評することもできるが、それが同年代や少し下の人間には親しみやすさと映ることが多い。
かえでが副司令となってからは、劇場の施設に副司令が顔を出すことが多くなり、本人は影の存在に徹しているつもりでも、会えば人なつっこく、親しみやすくもある彼女個人を慕う人間の数は帝国華撃団関係者/帝国歌劇団ファンにおいても、ひょっとしたら姉あやめ以上かもしれない、ともウワサされている。



賢人機関エージェント
2008年10月24日(金)

世界的霊力監視組織「賢人機関」が公式あるいは非公式に任務を委ねる機関の特派員(エージェント)。
現在までに判明している名前としては、藤枝あやめ、藤枝かえで、フィル・トンプソンが挙げられる。
エージェントは情報収集・分析能力のほか、独自の専門技能に通じ、世界の霊力者の保護や暴走・妖力の監視などに当たっている。
フィル・トンプソンのようにラチェットの私的な依頼を受け帝都・巴里の両華撃団を取材しレポート報告した(探偵のような仕事をする)人物がいる一方で、藤枝姉妹は彼女たち自身が備える人格・知力・体力・霊力・武芸・経験いずれにも秀で、多言語に通じることからも世界屈指の霊力エージェント、と呼ばれる伝説的な存在であった。



グラン・マ<1>
2008年10月25日(土)

[1879.10.25〜] A型 身長162cm 体重64kg CV相沢恵子
フランス人。
テアトル・シャノワール支配人(オーナー)。
本名、イザベル・ライラック伯爵夫人。
夫であるライラック伯爵はすでに亡くなり、現在はイザベルがライラック伯爵家の主である。
普段から飼い猫ナポレオンを腕に抱いていることが多い。
「欧州和平会議」のメンバーであり、巴里が大規模霊的災害に襲われる予言をうけた賢人機関の要請により、巴里華撃団を立ち上げ総司令に就任した。
グラン・マは巴里華撃団の表の顔であるテアトル・シャノワールでは秘書のメル、シーを従え、経営には辣腕を、舞台(演目)にも自身の経験と確かな眼識を生かし、瞬く間に”巴里最高のナイトクラブ”へと押し上げた。



グラン・マ<2>
2008年10月26日(日)

若かりし日、「モンマルトル一」と評判の踊り子だったイザベルは第一回世界舞踏祭に優勝し、「欧州一」の名声を勝ち得た。
その後、ライラック伯爵と結婚しダンサーを引退。
貴族と踊り子のロマンスは一大センセーションを巻き起こした。
その後、イザベル(グラン・マ)は庶民から嫁いだ身として貴族社会からの風当たりの強さにも負けず、持ち前の意志の強さと行動力でしだいに自身の存在を認めさせ、社交界のみならず政界にも強い発言権を持つに至った。
特技は(言うまでもなく)ダンスであり、現在も趣味として続けている。



グラン・マ<3>
2008年10月27日(月)

巴里華撃団総司令として魔物と戦いに望む時のグラン・マは(凱旋門支部長・迫水典通の補佐のもと)計算高く明晰な判断、ときに辛辣なほどの言動を見せるがその実、誰よりも巴里花組や大神一郎のことを思い、彼女達のためならいかなる苦労もいとわない。
よってグラン・マ率いる巴里華撃団は独自の判断や行動によって、本来上部組織である賢人機関とも衝突することさえ珍しくない。



第一回世界舞踏祭
2008年10月28日(火)

グラン・マこと後のライラック伯爵夫人、踊り子イザベルが出場。
優勝し、欧州一の踊り子との評判を勝ち得た競技会。
この時、イザベルと彼女の舞に魅了された男性として(お忍びで会場に来ていた)当時のイギリス王その人がいたことは一般に知られていない事実である。



神崎忠義<1>
2008年10月29日(水)

[1844.10.29〜] B型 身長160cm 体重64kg CV大塚周夫
神奈川県出身。
新興華族、男爵の爵位をもつ。
神崎財閥の総帥。
すみれの祖父。
帝国華撃団のスポンサー。
幕末の日本から単身米国に渡り、南北戦争での人型蒸気の活躍を目の当たりにした忠義はアメリカ製の人型蒸気スタア、を日本に持ち帰り、国産化に成功。
商店から始まった神崎のビジネスを一大コンツェルンにまで押し上げた立志伝中の人物。
これら人型蒸気の輸入・開発など日本の重工業への多大なる功績から、1884年(明冶十六年)男爵の爵位をもらい受けた。
なお、政界の実力者である花小路伯爵とは親しい仲である。



神崎忠義<2>
2008年10月30日(木)

優等生であり霊力の資質にも恵まれていた孫娘すみれだが、十五歳の時に神崎家を出た理由も、そうした忠義の冷徹な判断によって綾乃麿雪子との友情を引き裂かれたことによってであり、それ以来、忠義とすみれが、腹を割って話したことはなかった。
しかし太正十六(1927)年春、霊力の衰えを自覚したすみれがついに神崎へと戻りビジネスを新たな戦場とすることを決意した時、この祖父と孫娘の胸に去来する感慨が複雑かつ深かったことは想像に難くない。



発明はバクハツや!
2008年10月31日(金)

紅蘭の名言。
ゲーム『サクラ大戦』第三話より。
同様に「ヒラメキは発明の父」と、五大博士の一人はのたもうたとか……。
どちらももっともな説であるが紅蘭の場合、本当にバクハツしてしまうので注意が必要である。




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