帝都の発展[太正十六年版]
2009年01月01日(木)

太正十四〜十六年にかけて特に著しい発展を遂げた帝都。
その急激な発展は経済から文化・芸術、高層蒸気ビルの建築や製造業、蒸タクや日鉄山手線環状運転開始などの交通手段にまで及び、一般市民の家蒸品需要の高まりによって「三種の蒸機」なる言葉も生まれた。



多神一朗【おおかみいちろう】
2009年01月02日(金)

小説『太正恋歌』に登場した帝劇ファンの《帝劇少年》。
太正十二年九月の「帝都崩壊」事件によって両親を亡くし、太正十四年に大帝国劇場ならびに帝国歌劇団に潜りこみ、結果一時、同劇場の「チビ隊長」となった。
大都会帝都東京をたった一人で逞しく生き抜いてきただけに、非常に器用ではしっこく、博識でカンの良い少年である。



大神一郎<1> [太正十六年版]
2009年01月03日(土)

[1903.1.3〜] 身長176cm 体重65kg CV陶山章央
帝国華撃団・花組隊長。
また後に巴里華撃団・花組隊長としても活躍した剣術、二天一流の達人。
明冶三十六(1903)年、栃木県のごく一般的な農家に生まれた。
姉が一人いる。
幼少の頃から、文武にたぐい稀な才能を発揮、強い責任感、正義感ゆえに軍人をめざし江田島海軍士官学校に入学。
同校を首席で卒業後、花小路頼恒伯爵のスカウトで帝国華撃団・花組の隊長として赴任し、太正十二年から十三年にかけて勃発した黒之巣会や降魔、葵叉丹らとの戦いを勝利に導いた。
男性にもかかわらず、霊子甲冑を起動し、操縦することのできる高い霊力の持ち主。
また、花組の隊員たちの能力を一つにまとめ高めてゆく、触媒としての役割をになっている。



大神一郎<2> [太正十六年版]
2009年01月04日(日)

太正十三年四月、戦闘部隊としての帝国華撃団が一時解散してからは、海軍に復帰し、洋上での演習や訓練に終われる日々を過ごしていた。
太正十四年三月に、南米ブエノスアイレス方面への外洋演習を終え、日本に帰還し、米田一基からの呼び出しを受け、海軍大臣山口和豊と陸軍参謀本部の承認入りの辞令を得て、帝撃花組隊長に再赴任した。
ゲーム『サクラ大戦2』重傷を負った米田に一時神刀滅却を託され、同・八話では、魔神器に頼る(それによってより多くの戦いや犠牲をともなう)平和よりも、自分たちの力で築いてゆく平和の尊さを悟り、魔神器を破壊する。
また、同・十二話では「破邪の血統」真宮寺さくらと「二剣二刀の儀」を成功させ、武蔵の心臓部である「魔水晶」を破壊することに成功した。



大神一郎<3> [太正十六年版]
2009年01月05日(月)

中尉に昇進した太正十五年にはフランス・巴里に特別留学。
同地で欧州都市防衛計画の中枢をになう存在、「巴里華撃団・花組」の隊長として、テアトル・シャノワールのモギリ兼ボーイを勤めつつ任務に従事。
怪人、オーク巨樹との戦いに勝利した。
1927(太正十六)年、ヤフキエル事件中に帰国、帝都花組と共に巨大ヤフキエルを倒した。
同年、大久保長安が引き起こした「黄金蒸気事件」では帝都花組、巴里花組を率いて勝利、米田一基から神刀滅却と大帝国劇場支配人・帝国華撃団総司令長官の任を引き継いだ。



大神一郎<4> [太正十六年版]
2009年01月06日(火)

中尉に昇進した太正十五年にはフランス・巴里に特別留学。
『サクラ大戦4』までに登場した必殺攻撃は
「快刀乱麻」(かいとうらんま)、
「無双天威」(むそうてんい)、
「天地一矢」(てんちいっし)、
「三刃成虎」(さんじんせいこ)、
「天狼転化」(てんろうてんげ)、
「刀光剣影」(とうこうけんえい)、
「疾風迅雷」(しっぷうじんらい)、
「金甌無血」(きんおうむけつ)、
「紫電一閃」(しでんいっせん)、
「古今無双」(ここんむそう)、
「金城鉄壁」(きんじょうてっぺき)、
「震天動地」(しんてんどうち)、
「天地神明」(てんちしんめい)
である。



ソルボンヌ大学
2009年01月07日(水)

または巴里大学。
そもそもの創立は十二世紀半ばという由緒あるフランスの名門であり、メル・レゾン、ロベール・シャトーブリアン、エティエンヌ・シャルグランの母校である。
大学図書館は数百万冊を超える蔵書を誇る。
メルは同校の学寮で生活し、経済学部卒業必須単位を修了していたにも関わらず、中途退学し、以後テアトル・シャノワールに勤めている。



神崎すみれ<1> [太正十六年版]
2009年01月08日(木)

[1907.1.8〜] B型 身長161cm 体重50kg CV富沢美智恵
神奈川出身。
嫌いな動物はクモ。
神崎重工の総帥、神崎忠義を祖父にもち、父は神崎重工の社長神崎重樹、母は映画スタアの雛子(旧姓冴木)。
よってすみれは日本有数の富豪、神崎財閥の未来の後継者である。
十五歳、本科後期一年生までは、華族の子女が通う女子学習院に籍をおいていた。
長刀は神崎風塵流の免許皆伝であり、普段も懐に折りたたみ式の長刀を所持している。
時折、もろく傷つきやすい面も垣間見せるすみれではあるが、帝都メンバー・桐島カンナとの関係は一向に改善する様子はない。
だが、舞台や部隊における彼女の実力は本物であり、太正十四年の夏公演喜劇・リア王では国際的なスタアであるソレッタ・織姫と競演し、一歩もひけをとらなかった。



神崎すみれ<2> [太正十六年版]
2009年01月09日(金)

また、すみれを評価するときに「他人に見せない努力」ということを忘れてはならない。
例えば、ゲーム『サクラ大戦2』第三話のお見合い騒ぎは明らかに、財閥の援助を継続させるという条件と引きかえに、すみれが政略結婚を受け入れようとしたのであるし、過去にも、ゲーム『サクラ大戦』第八話太正十三年正月に起こった光武使用不能〜神武完成までのいきさつでも、祖父忠義や財閥関係者に頭を下げてでも、神武開発のための資金を調達したのは、やはりすみれであった。
なお、最近になって帝都花組結成当時、カンナの帝都離脱に手を貸したという事実も明らかになっている。
こうして見ると、長きに渡るすみれとカンナの不和も、かえでやマリアが黙認する範囲であれば、すでに彼女らなりのコミュニケーションの手段と定着してると言っても良いだろう。



神崎すみれ<3> [太正十六年版]
2009年01月10日(土)

ゲーム『サクラ大戦2』第十話では意外な料理の下手さを暴露するすみれだが、超お嬢様学校である女子学習院卒の彼女が不味い料理を作るのは、全くおかしな話ではある。
しかし(女優になる前)最後に自分で料理をしてから何年もたっているであろう今、賞味にたえるものを作れというほうが無謀なのかもしれない。
太正十五年『サクラ大戦3』ではさくら、アイリスと共に渡欧、大神一郎と巴里花組を助けた。
同年「ヤフキエル事件」では無人人型蒸気ヤフキエル、巨大ヤフキエルと戦い、これを撃破。
翌年『サクラ大戦4』では黄金蒸気を操る大久保長安と戦い、帝都を破滅から救った。
同・1927(太正十六)年、神崎財閥ならびに神崎重工の後継者となるべく『あぁ、無情』公演を最後に帝国歌劇団を退団した。



神崎すみれ<4> [太正十六年版]
2009年01月11日(日)

『サクラ大戦4』までに登場した彼女の必殺攻撃、及び合体攻撃は
「胡蝶の舞(こちょうのまい)」
「鳳凰の舞(ほうおうのまい)」
「赤熱鳳仙花(せきねつほうせんか)」
「連雀の舞(れんじゃくのまい)」
「飛竜の舞(ひりゅうのまい)」
「不死鳥の舞(ふしちょうのまい)」
「紫仙燕子花(しせんかきつばた)」
「二人の愛は永遠……(ふたりのあいはえいえん……)」
「孔雀の舞(くじゃくのまい)」
「阿吽の舞(あうんのまい)」
……である。



ダイアナ・カプリス【Diana Caprice】 ※誕生日再録
2009年01月12日(月)

[1909.1.12〜] AB型 身長162cm 体重42kg CV松谷彼哉
アメリカ・マサチューセッツ州ボストン出身。
ほほえみを絶やさない、女神のようにやさしい少女。
ボストン大学で医学を学び、研修医として、紐育に来た。
身体が弱く、車イスでの生活を余儀なくされている。
そのため、セントラルパークで小鳥たちとたわむれながら、まわりの人たちと接さず、静かに時を過ごす。
物腰柔らかで礼儀正しく、落ち着いた雰囲気は、まさに深窓の令嬢。
アンティークの絵本を集めていたり、ドールハウスを作っていたり、サンタクロースを信じていたりと、透き通るほどに純粋。
ただ、あまりにも純粋であるがゆえに、星組の面々に、からかわれてしまうことも。
先祖は、ヨーロッパからアメリカに、初めて移民した人たちであり、ダイアナ自身、アメリカ大陸、第一の移民であること、また、栄誉ある英国移民の伝統を受け継いでいる事に、自信と誇りをもっている。
シェークスピアが好きで、いつも木陰で詩集を読んでいる。
そして、会話の中に、タイミングよく、詩を引用して話したりするのが好きな英国人気質でもある。
なにごとにも真面目で、真摯に向き合う姿勢は、優等生というにふさわしく、「星組唯一の良識」とも言われ、悪ふざけに過ぎる星組メンバーをたしなめることも。
そのため、みんなからは、いろんな意味で「学級委員長」と呼ばれたりしている。
しかし、気持ちが昂ぶると、思わず乱暴な言葉遣いになってしまうことも…。



ニャンニャン
2009年01月13日(火)

父、ファン・ヴァン・ニャン(笵文仁)の名にちなんでつけられたコクリコの飼い猫の名。
転じて光武Fなどに使われるコクリコのトレードマークの”猫”である。
ゲーム「サクラ大戦3」では必殺攻撃などで出番も多く、アイリスのジャンポール同様、霊力の発揮に深く関係する象徴的なキャラクターであると推測されている。
第七話では巴里にやってきたジャンポールとの「対決」も果たしている。



妖力
2009年01月14日(水)

いわゆる「霊力」。
『サクラ大戦』では邪悪な破壊の意志をもつもの(黒之巣会、黒鬼会、パリシィの怪人、大久保長安など)によって使用される霊力をこう呼ぶ。



銀座
2009年01月15日(木)

京橋区銀座。
四丁目交差点に帝国歌劇団の舞台であり、帝国華撃団の本部である大帝国劇場がある。
地名の由来である「銀座(銀貨鋳造所)」に対する「金座」は、大帝都銀行のある日本橋に設けられていた。
ちなみに「銀座」と「金座」は帝都の霊的拠点、特に銀座が唯一人の怨霊・大久保長安を封印するために設けられた土地であることが『サクラ大戦4』に登場した”銀座文書”で判明している。
銀座は明冶以後、西洋建築のモデル地区として再開発された頃から、レンガ造り建築、蒸気灯、蒸気自動車、帝鉄(蒸気路面鉄道)など西洋文化をいち早く導入する町として栄えた。



細川ミロク
2009年01月16日(金)

身長161cm 体重44kg CV引田有美
天海の配下、黒之巣会の幹部、死天王の一人。
「紅のミロク」の名を持つ。
魔物使い。
悪に染まった人間の女性。
黒之巣会では叉丹以外で唯一姓のはっきりしたキャラクターであり、細川氏の末裔とも推測できるが真実は不明である。
だが、彼女の好む衣装である花魁(おいらん)の格好はかつて「おミク」の名で吉原にいた証拠ではないか?という説があり、小説『サクラ大戦』巻の三のミロク自身の述懐でも、それは暗示されている。
「式神」と呼ばれる使い魔をあやつり、帝都の闇を暗躍する。
また、ひとたび事がおこれば、深紅の脇侍の先鋭からなる「紅蜂隊(べにばちたい)」を指揮して戦う。
魔操機兵「孔雀(くじゃく)」を操る。
必殺攻撃は「雷破(らいは)」。



パーシー・ホワード【Percy Howard】 <『サクラ大戦V』改訂版>
2009年01月17日(土)

[1881〜] CV堀川亮
英国人の技師。
専門は人型蒸気と霊子力機関。
紅蘭に蒸気機関や霊子力学を教えた人物であり、ヘンな関西弁の師匠でもある。
神戸の外国人居留地に屋敷を構える親日家であり、太正八年四月に神戸に到着した紅蘭を引き取り、京都、奈良などの日本の古都を共に旅行して歩いた。
紅蘭は”神戸のお父はん”と呼びパーシーのことを深く敬愛している。(ちなみに”東京のお父はん”とは米田一基)
なお、パーシーは賢人機関とも深いつながりがあり、中国では藤枝あやめ(当時賢人機関エージェント)と行動を共にしていた事もある。
またアイゼンクライト開発の際にも神崎重工製の霊子エンジンをもって渡欧し、同I型の完成に一役かっている。
さらに紐育華撃団のスターについてもパーシーらが持つ日本の霊子甲冑技術とノウハウが活かされている。
しかし、そんな彼も”発明”に関しては紅蘭と同レベルの低い成功率でしかなく、しかしあくまでマイペースで努力し続け、今日も新たな発明に燃える困った”神戸のお父はん”である。



カルマール公爵【Kalmar】<1>
2009年01月18日(日)

[????〜1926] 身長222cm 体重550kg CV大平透
1926(太正十五)年、巴里に現れたパリシィの怪人。
ゲーム『サクラ大戦3』に登場。
イカを思わせる姿をしており、操る蒸気獣「サンフォニー【Symphonie】」もイカ型をしている。
浮遊式の椅子に座り、水タバコを吸うことを好む。
なお、自らの外見については思うところがあるらしく”イカ”と呼ばれると激昂する。
その性格と行いは冷酷かつ卑劣であり、死した怪人たちを復活させ手勢とする一方で、手ごまとして使い捨て、見殺しにすることも厭(いと)わない。



カルマール公爵【Kalmar】<2>
2009年01月19日(月)

”公爵”を名乗る通り、尊大で気位が高く傲慢であるが、事実その妖力(霊力)は怪人たちの頂点に立つにふさわしい強大なものであり、一時、巴里の街は彼と怪人らによって完全に制圧されたかに思えた。
カルマールは出現後、配下の怪人に襲わせ、巴里華撃団を圧倒。
もて遊ぶように小競り合いを仕掛ける一方、巴里を完全に破壊するための手段として空中砲台オプスキュールを召喚し、街に大きな被害をもたらすことに成功したが、『サクラ大戦3』第九話巴里花組によって倒された。
また同第十話、サリュの妖力によって復活したが再び撃退されている。
必殺攻撃の名は「シャティマン・ドュ・ディウー」。



霊子甲冑<1>
2009年01月20日(火)

それまでの蒸気機関を使用していた”人型蒸気”の主機関を霊子力機関に変更した、人型戦闘兵器のこと。
高い霊力をもつ者、さらに霊子反応基盤との相性がよい者でないと搭乗することはできない。
鎧を着るように搭乗すること、また強力な魔物との戦いに際し霊力者の身を守る鎧に相当する装備であるから霊子甲冑と呼ばれる。
日本製の「桜武」、「光武」、「神武」、「光武・改」、「天武」、「光武二式」、フランス製の「光武F」、「光武F2」、そして完成度や霊子機関への依存度は違うが原理的には(広義には)ドイツ製の「アイゼンクライト」も霊子甲冑に含まれる。



霊子甲冑<2>
2009年01月21日(水)

アメリカ南北戦争の呪術戦でなされた発見により「人型蒸気」という概念が生まれた。
人の身体をシルスウス鋼の装甲に包み、構造を蒸気トラクターから人型に進化させたそれは見事戦局を逆転させ、南北戦争を北軍の勝利に導いた。
しかし蒸気力のみのメカニズムは完成の域にはほど遠く、兵器としての実用には1920年代の「霊子力」の発見と「霊子力学理論」の確立を待たねばならなかった。



霊子甲冑<3>
2009年01月22日(木)

霊子力機関の発明により蒸気併用霊子機関という形で、今までよりはるかに高いエネルギー変換率が得られることが判明した。
そしてアメリカで発明された「人型蒸気」は日本に輸入され、やがて神崎重工と帝撃花やしき支部、さらに李紅蘭の協力で世界初の蒸気併用霊子式人型蒸気「光武」となって完成した。
「霊子甲冑」とは日本で生まれた言葉であり、例えばドイツの場合、原理はまったく同じであり日本の技術の影響を強く受けてはいても(ゲーム『サクラ大戦2』で登場するとおり)「アイゼンクライト(鉄のドレス)」という名称を与えられている。



刹那
2009年01月23日(金)

身長96cm 体重21kg CV石田彰
天海の配下、黒之巣会の幹部、死天王の一人。
「蒼き刹那」の名を持つ。
悪に染まった人間の男性。
子供のような外見をしているが「白銀の羅刹」の双子の実兄である。
奸智にたけた策士で、勝つためならば、いかなる卑劣な手段も使う。
マリアの素性を調査して暴露するあたりを見ると、四天王の中で、もっとも情報戦に秀でているらしい。
自らのはった周到なワナで、獲物がもがき苦しむ様を見ることを至上の喜びとする。
魔操機兵「蒼角(そうかく)」はスピードを重視した設計になっており、変幻自在な攻撃で華撃団を苦しめる。
必殺攻撃は「魁・空刃冥殺(さきがけ・くうじんめいさつ)」。



サリュ【Salut】<1>
2009年01月24日(土)

CV高山みなみ
ゲーム『サクラ大戦3』に登場。
巴里のもともとの住人であったパリシィが迫害され、この地を追われた経緯全てを知っており、その英知と冷徹、人類の行いを嘲り見下ろす傲慢さと非情は、サリュ自身が半神、あるいは古の神オーク巨樹の怨念の権化である故と思われる。
1926(太正十五)年、巴里に渡った大神一郎の夢の中にたびたびピエロの形で現れて悩ませた。
大神ならびに巴里花組がパリシィの意志(怪人たち)とあくまで対立することを示した後は、カルマール公爵を復活させ襲わせる一方、巴里花組隊員たちに流れるパリシィの血に訴えかけることで、一事戦う意志を失わせた。



サリュ【Salut】<2>
2009年01月25日(日)

『サクラ大戦3』第十話においてはオーク巨樹を召喚し、巴里全体に壊滅的な被害をもたらした。
操る蒸気獣はハエ型の「オバド【Aubade】」。
必殺攻撃の名は「ル・モア・デ・ムーシュ」。
最終決戦ではオーク巨樹の根幹と合体し、最終形態へと進化したが『サクラ大戦3』最終話、巴里花組によって倒された。
サリュならびにオーク巨樹は巴里花組の愛と慈しみの心を持って浄化され、解放されたその力は戦いで荒廃した巴里の街に新たな緑をもたらした。



光武・改<1>
2009年01月26日(月)

全高:2532mm 乾燥重量:728kg 行動限界時間:3時間
霊子甲冑、光武・改。
「重すぎた」霊子甲冑・神武に変わり、太正十四年度に制式採用された帝都花組の主力兵器。
李紅蘭および帝撃花やしき支部は、太正十二年度に活躍し翌年大破した後、廃棄されかけていた初代「光武」(設計草案、山崎真之介)をそのシンプルで強靭な設計思想に着目し、再開発・復活させた。
また神武の反省を元に新技術を導入、重量を極限に増やすことなく出力を一.八倍まで高めることに成功した。



光武・改<2>
2009年01月27日(火)

結果、「光武・改」は太正十四〜十五年を通じて帝国華撃団・花組の使用する霊子甲冑としてもっとも活躍した機体となり、あらためて失われし天才・山崎真之介の先見の明を内外に知らしめることとなった。
一方「光武・改」の後継として、動力に都市エネルギーを導入し、まったく新次元の思想・戦闘力へと飛躍するかに見えた第三世代「天武」であったが、善悪関係なく異様な高まりを見せる都市エネルギーに翻弄され最終決戦を前にあえなく挫折。
結局もっともシンプルで霊子力転換効率においてポテンシャルの残された第一世代「光武」、すなわち光武・改の設計へと戻り、さらにその発展型「光武二式」へと引き継がれることになった。



迫水典通 <OVA改訂版>
2009年01月28日(水)

[1869.1.28〜] A型 身長171cm 体重58kg CV中丸新将
巴里華撃団・凱旋門支部長であり、日本大使館に勤務するフランス駐在大使。
国を代表する高級官僚でありながらも全く偉ぶるところのないその性格は、温厚でざっくばらん、趣味はオペラや舞台などの観劇、テアトル・シャノワール(客席)の常連でもある…という、巴里とこの都市での暮らしを心から愛するお洒落な紳士然とした印象を与える人物である。
しかし彼、迫水は日本の政界において過去に「鉄壁の迫水」という異名で呼ばれたほどの辣腕と識見をほこる官僚でもあり、穏やかな外見の下に冷徹な判断力、各国の上層部や秘密機関まで通じる独自の情報網、(OVA『エコール・ド・巴里II〜黒猫と魔女〜』でロベリアを狙撃したような)容赦ない実行力を秘めている。
巴里華撃団総司令グラン・マとは迫水が初留学したころからの旧友であり、頼れる右腕、よき相談相手、チェスのライバル、エスプリの効いた大人の会話を楽しめるワインの友でもある。



羅刹
2009年01月29日(木)

身長238cm 体重164kg CV小野英昭
天海の配下、黒之巣会の幹部、死天王の一人。
「白銀の羅刹」の名を持つ。
悪に染まった人間の男性。
鋼鉄の肉体をもつ醜悪な巨漢。
「蒼き刹那」の双子の弟である。
頭を使うことはあまり得意ではないが、その圧倒的なパワーで全てを凌駕し愛用の蒸気動力チェーンソーで、立ちふさがる全てを破壊する。
兄である刹那に心酔しており、兄の邪魔者を排除することこそ自分の生まれた意味と信じている。
「蒼角」の兄弟機、「銀角(ぎんかく)」をあやつる。
必殺攻撃は「轟・爆裂岩破(とどろき・ばくれつかんぱ)」。



花やしき防御用ゲート
2009年01月30日(金)

ゲーム『サクラ大戦4』に登場。
魔物襲来から花やしき遊園地ならびに帝国華撃団花やしき支部を守るため、太正十六年に作られた設備。
シルスウス鋼製。
これによって園内の蒸気を集中的に使用し、重量のあるゲートを急速に開閉させることができる。
『サクラ大戦4』対シカミ、鬼式神戦では敵兵力を分散させることに成功した。



黒鬼会
2009年01月31日(土)

太正十四年、本格的な活動を開始した秘密組織。
黒鬼会の構成員は、鬼王、五行衆ともに京極によって偽りの命や神性を付与された者たちであり、京極慶吾の理想の実現のみを目的として活動する集団である。
黒鬼会が結成された時期は不明であるが、それは意外に古かったようで、京極慶吾が前線を退き、軍官僚として栄達の道を歩み始めたころから、彼を影のようにとりまく一団の存在は、常に京極の周囲に黒い噂(批判的な人間や反対勢力の不審な事故や失踪など)をふりまいていた。
なお、黒鬼会と黒之巣会との最大の違いは、組織の背後に(降魔兵器など)陸軍内部の情報網・技術力を得ていたこと、そして稀代の戦略家であり、史上まれにみる偉大な陰陽師であり、現職の陸軍大臣という社会的地位にあった京極慶吾を首領としていたことである。




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