帝都崩壊
2009年09月01日(火)

太正十二(1923)年九月一日・深夜に起こった謎のエネルギー流の噴出。
これによって帝都東京にもたらされた災害のこと。
その規模から「帝都崩壊」と呼ばれ、ゲーム『サクラ大戦』第七話のタイトルにもなっている。
その原因は天海率いる黒之巣会が、帝都の封魔の結界を破る「六破星降魔陣」を完成させたためでこのため魔界のエネルギーが魔方陣から噴出し、帝都は広範囲にわたって建物の倒壊、火事等が起こった。



トゥーネル伯爵
2009年09月02日(水)

「力は永遠ではない。永遠こそ力である」と唱える謎の妖術師。
OVA「ル・ヌーヴォー・巴里」に登場。
一説にはとてつもない高齢であるともいわれるが正確な歳は不詳。
その目的とする所も不明。
しかし、彼の操る妖力とその創造物はきわめて強力で邪悪なものである。



愛はダイヤ
2009年09月03日(木)

帝劇花組の太正十二年七月公演の演目。
主演:神崎すみれ、桐島カンナ
尾崎紅葉の未完長編『金色夜叉』(明冶三十五)を太正風/帝劇風にアレンジした作品。
テーマ曲は愛はダイヤ。
ゲーム『サクラ大戦』第四話、OVA第二期『轟華絢爛』第一話、ドラマCD第一期vol.二『愛はダイヤ』でも登場している。
高等中学生、貫一(カンナ)は許嫁、お宮(すみれ)を愛していたが、お宮は資産家に嫁いでしまう。
お宮に裏切られたと思った貫一が「〜今月今夜の熱海の月も僕の涙で曇らせて見せよう」とのセリフを残して去るシーンが有名。
花組公演では、カンナ、すみれの場外乱闘で幕になる結末が話題を呼んだ。



真夏の夢の夜
2009年09月04日(金)

OVA第一期『桜華絢爛』第四幕に登場する太正十二年七月に行われた帝劇花組の特別公演。
ウィリアム・シェークスピア原作「真夏の夜の夢」とお間違えなきよう。
帝国歌劇団モギリ・大神一郎が初めて企画・演出した公演で、七月二十五日に行われた初日では、黒之巣会による永代橋強襲により、開幕直前に公演を一旦中止するというハプニングが起こったにもかかわらず、観客は深夜まで帰ることなく、花組の到着を待って改めて開幕することとなった。



銀座結界【ぎんざけっかい】
2009年09月05日(土)

太正十六年春、黄金蒸気事件で銀座に出現した物体。
『サクラ大戦4』に登場。
4ヶ所に配置され、魔操機兵ハクシキの戦闘力を増強していた。
その効果からも大久保長安が敷いた(作った)銀座の結界を鎮護する遺物だったようである。



レッド・サン【Red Sun】
2009年09月06日(日)

ジェミニが師匠ミフネから譲られた日本刀。
この剣を使った技としてジェミニは「ターニング・スワロー」を修得する。



桐島カンナ<1> [太正十六年版]
2009年09月07日(月)

[1903.9.7〜] B型 身長197cm 体重78kg BWH93/70/98 CV田中真弓
沖縄出身。
桐島琢磨の娘。
ヘビが嫌い。
琉球空手桐島流第二十八代継承者。
一級航海士の免許所持。
ゲーム『サクラ大戦』および『サクラ大戦2』ではいずれも、大神が大帝国劇場に来たときは沖縄に修行に出かけている。
当時の交通手段からすると帝都から沖縄までは大旅行のはずだが、それをこれだけ何度も行うことは、旅自体が「修行」なのであろう。



桐島カンナ<2> [太正十六年版]
2009年09月08日(火)

大らかで細かいことは気にせず、面倒見のよい姉御肌の性格はあいかわらずであり、花組の中ではマリアとともに最年長であり、彼女とは隊員が三人(マリア、カンナ、アイリス)しかいなかった頃からの古い友人である。
ゲーム『サクラ大戦』の時の沖縄修行は、実は香港への父親の仇討ち旅行であったのだが、この時出会った仇敵・林如にカンナは結局危害を加えることなく帰ってきている。(このエピソードは小説『サクラ大戦・前夜』第五話に詳しい)
その後、太正十三年の一月には念願の素手で野生の牛を倒すという修行”牛殺し”に成功し、心身共に桐島流継承者としての風格をそなえるに至っている。
ただ、乙女としての修行はまだまだ途上であるらしく、大神とのコミュニケーションも組み手や屋根修理など、体力の要る手段を選ぶことが多い。



桐島カンナ<3> [太正十六年版]
2009年09月09日(水)

また、ゲーム『サクラ大戦2』第十話で語られるカンナの父に対する思いの吐露はやはり彼女が父親のことを、単なる空手の先達や超えるべき目標としてだけでなく、そういった感情を表に出しやすい他のメンバーにくらべても遜色がないほど、(22歳となった今でも)父として慕いつづけていることを切実に示しているといってよいだろう。
『サクラ大戦4』までに登場した彼女の必殺攻撃、及び合体攻撃は
一百林牌(スウパーリンパイ)、
四方攻相君(シホウコウソウクン)、
久流々破(クルルンファー)。
三進転掌(サンチンテンショウ)、
鷺牌五段(ローハイゴダン)、
三十六掌(サンセイルウショウ)、
征遠鎮(セイエンチン)、
純情一路(じゅんじょういちろ)、
公相君(コウソウクン)、
白狼拳(はくろうけん)
…である。



リア王<1>
2009年09月10日(木)

帝劇花組の太正十四年、夏公演の演目。
主演:桐島カンナ
原作はW・シェイクスピア。
シェイクスピアの作品の中でも最も長く、その長大にして悲劇的な内容、そしてリア王というキャラクターの巨大さから、もっとも劇化困難といわれる。
ゲーム『サクラ大戦2』第三話、ドラマCD第二期『喜劇・リア王』で登場している。
年老いたブリテンの王リア(桐島カンナ)は、王位をしりぞくにあたり三人の娘の自分への愛情のほどを語らせ、領地を分けようとするのだが、姉ゴネリル(神崎すみれ)、リーガン(ソレッタ・織姫)が美辞麗句を並べたのに対し、末娘コーデリア(真宮寺さくら)は虚飾を嫌い素朴な物言いを固持したために、リアの怒りをかい、勘当され、追放の身となる。
このリアの決断が、自身を含めた人々を巨大な悲劇の中へと追いやっていく。



リア王<2>
2009年09月11日(金)

…というのが、元の筋ではあるが、この劇の稽古期間中、帝劇支配人・米田一基が狙撃され、重体のままであり、加えて各財界からの帝劇/帝撃への援助が止まるという非常事態もあり、役者陣にも気分的な負担が大きかったため、帝劇版リア王では『喜劇・リア王』と称し、シェークスピアの他の作品と交錯させながら、きわめて快活な舞台と変えてしまった。
とはいえ、まだシェークスピア作品が日本に浸透していなかった頃の話でもあり、大衆はこれを単純に愉快な(歌劇入りの)喜劇と見たようである。
いずれにせよ、劇評は好調であり、劇場は連日大入り満員となり、夏公演・リア王は太正十四年季節公演の開幕を告げ、「帝都に帝劇あり」と改めて知らしめる好結果となった。



神崎風塵流
2009年09月12日(土)

江戸期、創始者神崎万次郎によって興された長刀武術。
万次郎は神崎家のすみれ、重樹、忠義の遠い先祖である。
創始された後、江戸大奥の武術となり、さらに後に上流階級の子女が習う武術となった。
武術としては回転、跳躍、地面への突き等の優雅でダイナミックな動きが強調されており、実践よりは形式美や格式を重んじるとされている。
なお、神崎すみれは神崎風塵流免許皆伝の腕前である。



光武出撃口
2009年09月13日(日)

帝劇防御壁に設けられている霊子甲冑の出撃口。
帝劇防御壁を展開している間に、光武・改などの霊子甲冑を大帝国劇場前に出撃させるため、壁面の一部が開閉するようになっている。
ゲーム『サクラ大戦2』第八話では、木喰に占領された帝劇に突入するため、天武に搭乗した大神・さくらは、月組隊長加山雄一の誘導のもと、この光武出撃口を破壊して、木喰へと接近、撃破に成功した。



北部騎兵隊連合【The combination of North Cavalries】
2009年09月14日(月)

チェンバーが率いるテキサス騎兵隊が中心となってパトリックに対抗するために作られた騎兵隊の連合組織。
騎兵隊は各々地方ごとに独立した集団であるが(パトリック配下のヤフキエル軍団など)地域を超えて被害を及ぼす敵には協調して対処している。
1927(太正十六)のオペレーション・デスペラードではチェンバーの要請に10の騎兵隊が応じ、戦いに臨んだ。



花小路頼恒【はなこうじありつね】<1>
2009年09月15日(火)

[1849.9.15〜] CV北村弘一
伯爵。
貴族院議員。
米田一基とは竹馬の友。
財界の実力者、神崎忠義とも親しい。
賢人機関日本支部の一員であり、「帝撃構想」を米田一基、神崎忠義らと共に立案し、帝国華撃団の結成に大きく貢献した人物。
発足後も米田と政府をつなぐパイプ役として、重要な役割であり続ける。
海軍少尉・大神一郎を抜擢し、帝国華撃団・花組に配属させたのもこの人。
その先見性や各方面への影響力だけではなく、花小路自身の胆力も相当なものがあり、ゲーム『サクラ大戦2』第8話太正維新軍(を称する一部陸軍兵士)によって公邸が占拠された際も、突きつけられた銃剣にもまったく怯(ひる)む素振りさえ見せなかった。



花小路頼恒【はなこうじありつね】<2>
2009年09月16日(水)

同『サクラ大戦2』第十話では横浜の私邸にマリア・大神を迎え、二人の仲を軽くからかったり、デートの後押しをしてみせたり(する場合もあり)、貴族院議員・賢人機関メンバーという肩書きからは想像しにくい、人情味のある配慮も見せている。
太正十五(1926)年末から翌年初頭、『サクラ大戦活動写真』では(実はDS社が作りあげた)人造降魔に帝国華撃団が苦戦を続けた結果、田沼晴義が唱える”無人人型蒸気ヤフキエルによる帝都防衛計画”を賢人機関日本支部が採択し、一時発言権を失いかけた。
その後、ブレント・ファーロングの真の野望が明らかとなり、田沼は失脚。
帝国華撃団構想の核心”霊力による都市防衛構想”の主張を曲げなかった花小路の面目躍如となった。



葵叉丹<1>
2009年09月17日(木)

[????〜1925?] 身長188cm 体重72kg CV家中宏
黒き叉丹。
黒之巣会四天王のリーダー格。
太正十二年〜十三年にかけて降魔を率い、帝国華撃団と戦った真の黒幕。
元陸軍少佐・山崎真之介。
元陸軍対降魔部隊隊員。
悪魔王サタンの化身であり、いくども転生を重ね、あるときは英明な領主、またある時は魔と戦う剣士、さらには力と野望と魔を体現する悪の権化として、歴史の中で善悪さまざまな役割を果たしてきた。
二剣二刀の一振り、光刀無形を佩刀とする。
天才的な技術者であり、帝国華撃団の霊子甲冑「光武」の設計、そしてかつての黒之巣会の魔操機兵や楔など蒸気力を使った装備のほとんど全てが彼の手によって作り出された。



葵叉丹<2>
2009年09月18日(金)

叉丹の前身、山崎真之介が1915〜1918年の降魔戦争において魔の「力」に魅せられ行方不明となるが、この時山崎は帝都に厄難をもたらす自らのパートナーとして最強の降魔殺女の「種」を藤枝あやめに植え付けた。
その後、彼自身が修得した反魂の術により天海を復活させ、「葵叉丹」を名乗り黒之巣会のブレーンとなる。
太正十二〜十三年の戦いでは、漆黒の魔操機兵「神威(かむい)」を、そして京極慶吾の反魂の術により復活した太正十四年の戦いでは、(黒鬼会・五行衆、木喰が製造した)「神威」の改良版である「闇神威」を操っている。



葵叉丹<3>
2009年09月19日(土)

降魔戦争の際、魔の圧倒的な力に魅せられた彼の目的は聖魔城の復活となった。
のちに天海や黒之巣会を利用し六破星降魔陣を発動し、帝都の封印を解かせる(「帝都崩壊」)ことに成功すると、魔界の接近により増大した魔力により降魔を呼び寄せた。
そして、いよいよ聖魔城を浮上させる時となって(結果的に)スパイとなっていた藤枝あやめの「種」を目覚めさせ、彼自身が植え付け作った腹心であり恋人、降魔殺女を呼び出したわけである。
葵叉丹はケタ外れの魔力と野心をもっているが、彼自身は死ぬまで自分が悪魔王サタンであると気づいてはおらず、神の器としての役割もほんのひとときのものであるため、太正十三年の降魔対帝撃の戦いが終わった時点で、サタンもミカエルもその存在ごと、この世から消滅している。



葵叉丹<4>
2009年09月20日(日)

よって太正十四年に京極の反魂の術によって復活した時で、すでに叉丹(山崎)は強大な魔力を持つ悪魔王サタンの化身ではなくなっており、強い霊力をもってはいても、所詮、京極の意のままに動く「操り人形」でしかないが、(京極の企みによって)自我は目覚めており、鬼王に刺され、瀕死となった時点で、初めてかつての同僚、米田に言葉をかける。
京極にとっては、叉丹もまた五行衆や鬼王同様、捨て駒でしかなく、叉丹の死は、帝撃や米田に対して、これからの彼の巨大な陰謀の始まりを告げる「血の挑戦状」であったのだ。



ドクロX
2009年09月21日(月)

OVA第二期『少年レッドよ永遠に』、ドラマCD第二期『少年レッド』、ドラマCD第三期vol.1『紅蜥蜴』に登場する帝都を脅かす悪党。
中でも当局からもっともマークされているのが少年レッド生涯のライバル、彼、ドクロXである。
マリア・タチバナが演じる。
その行動は神出鬼没であり、単独で、あるいは部下(ドクロ四人衆)を引き連れ、さらには紅蜥蜴のような大悪党には自身が部下となって忠誠を尽くしたりもする。
武器はドクロステッキ。
同ステッキから繰り出す電撃「ドクロビーム」ほか、ドクロキック、ドクロチョップ、ドクロダイナマイト等の多彩なワザ、羽ばたき飛行器、ドクロ気球、ドクロカー、巨大ロボ・ドクロガンガー、ドクロ遠眼鏡等の贅沢な装備を使いこなす。



タレブー【Tarebou】
2009年09月22日(火)

[1860.9.22〜] O型 身長148cm 体重40kg CV森ひろ子
タレブー婦人【Madame Tarebou】。
ブルーメール家のメイド長。
「〜ざます」が口癖。
1879年にグリシーヌの父アルベールの乳母となって以来、1927(太正十六)年で48年間も同家に仕えている。
現在は、親元から離れ、巴里で一人人生修行をするグリシーヌの側近くに仕え、邸に勤める88人ものメイドを束ねている。
趣味は掃除、整理整頓、メイドの教育。
昔気質で貴族の家系にふさわしい格式を重んじ、躾に厳しいタレブーはグリシーヌにとっても実の母親以上に「育ての親」的存在であり、またタレブーにとっても、グリシーヌに仕え、彼女の行く末を見守ることが最大級の喜びであり、自分に課せられた天命であると信じている。



蒸気重機
2009年09月23日(水)

OVA第一期『桜華絢爛』第一幕に登場。
帝国劇場建設の際に使われた、建設作業用蒸気重機械。
第一幕に登場したのは号令を紅白旗をもった大工がフォローにつき、人間が操作する大型タイプである。
OVA第二期『轟華絢爛』第四話、小説『轟華絢爛』に登場したテヂカラも蒸気重機である。



イリムジン=サブローフ・スーホイ
2009年09月24日(木)

[????〜1919]
小説『サクラ大戦前夜』第四話に登場したロシア系組織、スーホイ一家を束ねるボス。
小柄で好色な老人である。
無名だったころのスーホイは一介の貧しいロシア移民であり、十六歳で裏の世界に手を染めてから五〇年かけて、ハーレムに一大犯罪組織を作り上げた。
酒場ボルガ河畔を襲撃したレイノルズ一家の手によって、酒場の裏口でマシンガンの掃射を浴び、死亡した。 



香港【Hong-Kong】
2009年09月25日(金)

英国領香港。
イギリスはアヘン戦争(1840〜42)の結果、南京条約によって香港島を、アロー戦争(1856〜60)の結果、北京条約によって九龍とストーンカッターズ島を直轄植民地とし、また1898年にこれらの直轄植民地の防衛を口実に、新界を租借しここに今日の香港の領域を完成させた。
海上交通が盛んだった1920年代初頭の香港は、英国人、中国人にとどまらず様々な人種・文化が入り乱れる一大中継貿易港として繁栄していた。
郊外の恵州山には広州惠円寺がある。



13スタジオ
2009年09月26日(土)

OVA第二期『轟華絢爛』第三話より。
神崎活動写真株式会社・向島撮影所第十三スタジオ。
活動写真『紅蜥蜴』の最終撮影が行われたスタジオである。
昔ここで首吊り自殺した玉梓つわ子が霊となって現れるというウワサがあった。
スタジオが欧米でいう不吉な数字十三というのも因果なものである。
しかも実際につわ子の霊は存在し、主演の神崎すみれを嫉妬したつわ子がカンナ=明智の拳銃を使って殺害を企んだ。
シーンナンバー九二−十一の撮影時のことであった。



緒方星也<1>
2009年09月27日(日)

[1879.9.27〜] CV大塚明夫
帝都・深川、ちりっぱ長屋に住む、織姫の父親。
ゲーム『サクラ大戦2』第七話、OVA第二期『轟華絢爛』第四話、小説『轟華絢爛』に登場。
かつて画家修業のため、ヨーロッパを旅したことがあり、その途中、イタリア滞在中にカリーノ(織姫の母親)と出会い、恋に落ちる。
やがてカリーノには、二人の娘・織姫が宿るのだが、この時、家名を重んじたイタリア有数の名門ソレッタ家によって、カリーノと緒方の仲は引き裂かれてしまう。
緒方は以降、イタリアへの立ち入りを禁じられ、カリーノにもやがて生まれてくるであろう娘・織姫にも会うことができなくなってしまった。
ここで母娘の将来を考えればと緒方は身を引き、日本に戻ることを決意するのだが、この決断が後に娘・織姫の誤解につながり、これが原因で織姫は来日後、緒方との対面の時に不満を爆発させることとなる。



緒方星也<2>
2009年09月28日(月)

日本に戻った緒方だが、最愛の女性カリーノと顔も知らぬ娘・織姫への想いと、自責の念から、一流の画家になる夢を捨て、街角の絵描きとして細々と暮らしていた。
ゆえに偶然拾った帝国歌劇団の公演ポスターから娘の来日を知っても、あえて織姫に会おうとはせず、織姫との偶然の再会と、それに続く大神の努力によってようやく織姫と親子として話し合うことができたのである。
カリーノ来日後、妻カリーノと共に暮らすことを決心した緒方だが、以後イタリアに住むのか、長屋住まい(と住民)に愛着のある日本に住むのかはまだ決めかねているようである。
太正十四年帝国美術館で開かれた”太正十四年度帝国絵画展”に出品した油絵「東京の朝」が金賞を受賞した。



ベール家
2009年09月29日(火)

コクリコの母スザンヌの実家。
ベトナムに広大な農園をもつフランスの富豪であったが欧州大戦中、投機に失敗。
財産を失い没落した。



降魔殺女
2009年09月30日(水)

降魔、殺女。
ゲーム『サクラ大戦』第九話、また小説『サクラ大戦』巻の四において藤枝あやめが葵叉丹(山崎真之介)によって植え付けられた「種」によって化身させられた姿であり、史上最強の降魔である。
封印をとく葵叉丹の口づけにより翼をもち、伸縮自在のムチを手に、かつての藤枝あやめとは正反対の禍々しい姿を見せる。
ただし大神一郎との対決において最後の最後に叉丹の攻撃から彼をかばう行為に走ったのは、究極の魔物まで堕ちても彼女の中にかつての「あやめ」の意識奥深くに残っていたためであろうか。




前へ  戻る  次へ