ロランス・ロラン<1>
2009年10月01日(木)

[1866.10.1〜] 身長176cm 体重62kg CV岩田安生
コクリコが”おひげのおじさん”と呼ぶ、巴里の宝石商。
目利きであり、自身も宝石を愛するロランスは「ロラン商会」の主であり、やり手の商人であるにも関わらず、温和で思いやり深く、庶民的で飾らない性格。
テアトル・シャノワールの常連であり、コクリコのよき理解者である。
コクリコとはフランス南部の港町マルセイユで彼女が不思議な”力”を使っている所を目撃して以来の知り合いであり(この経緯は小説『サクラ大戦巴里前夜』に詳しい)、ロランスは厳しい境遇に耐え明るく生きるコクリコを見守り、事あるごとに援助の手を差し伸べている。



ロランス・ロラン<2>
2009年10月02日(金)

しかし、コクリコに対し常に辛く当たっていたドニクールもまた(無類の宝石好きということもあって)ロラン商会の得意先であり、彼がサーカス団長として君臨していた頃には、ロランスとしても強く意見することはできなかった。
『サクラ大戦3』第二話では幻の宝石といわれる巨大ルビー「赤い少女の涙」を入手、展示会を準備していたが怪人ピトンによって奪取された。
結局、巴里花組の活躍によりピトンは倒され、宝石は無事ロランスの元に戻った。



水門
2009年10月03日(土)

OVA第二期『轟華絢爛』第二話、小説『轟華絢爛』でアイリス、レニがダンディ号を使って突破した勝鬨近くの水門。
閉まりつつある水門の扉に、ダンディ号の屋根がもぎとられた。
七と数字が書いてあるので名称は「第七水門」に違いないと思われる。
衝突時のショックで水門自身へのダメージはやはりあったらしく、大帝国劇場には後に東京府(庁)から修理料金の請求が来たそうである。



大正
2009年10月04日(日)

角倉さと子の遺稿となった『大正恋歌』の舞台、蒸気革命の起こらなかった世界の”太正”時代のこと。
小説『太正恋歌』に登場。



材木町
2009年10月05日(月)

『サクラ大戦活動写真』より。
太正十五(1926)年末に(DS社の人造)降魔が出現した地点の一つ。
ここに現れた降魔十三体を相手に帝都花組とラチェットが戦っている最中に、初めて無人人型蒸気ヤフキエルが実戦に投入され、戦闘力の違いを見せつけた。



マルグリット・シャトーブリアン
2009年10月06日(火)

[1888.10.6〜] CV島本須美
アイリスの母。
ロベールの妻。
アイリスのような「力(=霊力)」はもっていない。
いつも、顔に微笑みをたたえており、少女がそのまま大人に成長してしまった様にも見える女性である。
だが、その笑みの裏側には、娘に対する愛と、哀れみと、そして恐れに似た想いが渦巻いており、表面上の笑みはそう言った感情を打ち消すための物でもある。
誰よりも娘を愛しており、それと同じほど娘の力に怯えてもいる。



カトリーヌ・ド・エーディン
2009年10月07日(水)

巴里で放送されているラジオ番組「運命の館」の司会。
『サクラ大戦3』に登場。
なおカトリーヌはラジオだけではなくテアトル広場にもテントを出し「占いの館」を営業している。
よく当たることで有名な水晶占い師である。
『サクラ大戦3』第五話での霊力測定器による判定によるとその霊力は”常人より少し高い程度”のようだが、彼女の占いはよく当たると評判である。
さらにオペラ・ガルニエのオペラ歌手カトリーヌ・ローザというもう一つの”顔”も持っている。



カトリーヌ・ローザ
2009年10月08日(木)

オペラ・ガルニエのオペラ歌手。
『サクラ大戦3』第五話に登場。
ラジオ番組を持ち、テアトル広場にも出没するカトリーヌ・ド・エーディンのもう一つの”顔”である。
なおカトリーヌの本業が占い師、オペラ歌手のどちらなのかは定かではない。



音楽室の写真
2009年10月09日(金)

OVA第二期『轟華絢爛』第五話に登場する大帝国劇場の音楽室にかけてある写真。
OVA第一期『桜華絢爛』第四話でも登場する大帝国劇場の音楽家兼指揮者の肖像だが、見れば見るほど田中公平氏に酷似しているようである。



コクリコ<1> [太正十六年版]
2009年10月10日(土)

【Coquelicot】
[1914.10.10〜] A型 身長142cm 体重36kg CV小桜エツ子
ベトナム出身。
フランスの富豪ベール家令嬢スザンヌと、同家がベトナムに所有していたゴム園の使用人、笵文仁(ファン・ヴァン・ニャン)の間に生まれたフランス−ベトナム人のハーフである。
1912(太正元)年、ニャンとスザンヌは駆け落ちし、ニャンの故郷であるベトナム北部の農村で暮らし始めた。
欧州大戦の始まった1914(太正三)年10月にコクリコは生まれたが、その後、母スザンヌが失踪。
サイゴンでスザンヌがフランスに渡ったという手がかりを得たニャンはコクリコと飼い猫ニャンニャンを市内のカトリック教会の孤児院に預け、欧州戦の兵士に志願して渡欧。
戦死して二度と帰ることはなかった。



コクリコ<2> [太正十六年版]
2009年10月11日(日)

コクリコが6歳となった1920(太正9)年に孤児院が閉鎖され親戚をたらいまわしにされていたコクリコは、ベトナムにやってきたサーカス『シルク・ド・ユーロ』団長ドニクールに才能を見出され、過酷な扱いに耐えながらも一座とともに世界を旅して回ることになる。
1926(太正十五)年、巴里に来ていたコクリコはサーカスの一員として出演しながらも市場の仕事を手伝うことで不足しがちな動物たちの餌を調達する生活をしていた。
(宝石商ロランスと出会ったのはこの少し前である)
一座に加わったカルチェラの優しさに”母”の姿を見出すが、正体が怪人ピトンであったこと(そしてその優しさが偽りのものであったこと)を知り、霊力を爆発させる。



コクリコ<3> [太正十六年版]
2009年10月12日(月)

その後、巴里花組という今まで他に見出せなかった仲間を得て巴里華撃団に入団したコクリコは昼間はサーカスで仕事、夜はマジカルエンジェル・コクリコとしてテアトル・シャノワールの舞台に立つ忙しくも充実した日々を過ごしている。
『サクラ大戦4』までに登場した彼女の必殺攻撃、及び合体攻撃は
「マジーク・ボンボン(magique bonbon)」、
「マジーク・プティ・シャ(magique petit chat)」、
「ルヴェ・ル・リドー(lever le rideau)」、
「アムール・エスカルポレート(amour escarpolette)」、
「マルシュ・シャトン(marche chaton)」、
「アムール・ソルシエール(L'Amour sorcier)」
である。



フクちゃん
2009年10月13日(火)

OVA第二期『轟華絢爛』第四話登場。
ちりっぱ長屋に住む男の子。



神崎蒸気商会
2009年10月14日(水)

創設1871年(明冶四年)。
米国から人型蒸気スタアを持ち帰った神崎忠義が創設した日本初の人型蒸気メーカー。
兵器として軍用の人型蒸気の開発・生産することが事業内容であった。
そしてこの後、米国の人型蒸気から得たノウハウをもとに初の国産機「富士」、初の実用モデル「天神」と次々と開発に成功していった神崎蒸気商会は、後に神崎重工へと改名・発展し、さまざまに拡大した関連事業はのちの神崎財閥の基盤となった。



白波【しらなみ】
2009年10月15日(木)

大神が江田島海軍士官学校時代に乗り込んだ蒸気練習艦。
OVA第一期『桜華絢爛』第一幕、第二幕に登場。
なお、海軍士官学校では卒業時に実務演習航海として、再び練習艦に乗り込み外洋航海を行い、様々な実戦訓練うけることになっていた。
大神は通常の軍人としての課程をたどれば、そのままこの軍艦に乗り込み、新任少尉として猛訓練の日々に明け暮れたはずであった。



テレビジヨン【television】
2009年10月16日(金)

ゲーム『サクラ大戦2』第九話、由里のウワサ話に登場。
いわゆるテレビ。
電波信号に音声・画像のデータをのせて放送し、受像器で再生する仕組み。
太正十四年夏には、英国でテレビジヨン放送の実用実験が始まっている。
ちなみに英国のものはまだ実験段階であり、紅蘭のキネマトロンは英国より一歩進んでいたことになる。



マイクくん1号
2009年10月17日(土)

小説『轟華絢爛』に登場した紅蘭の発明。
携帯型の”妙な形をした”蒸気拡声器。
舞台『シンデレラ』の打ち上げでは、この拡声器をもったままカンナがすみれと口ゲンカを始め周囲に騒音を撒き散らしてしまった。



とらわれの乙女
2009年10月18日(日)

OVA第二期『轟華絢爛』第三話に登場。
活動写真『紅蜥蜴』シーンナンバー九二−十一の撮影時、織姫が扮していた役、岩崎早苗のこと。
彼女についてはドラマCD第三期vol.1『紅蜥蜴』が詳しい。



フィル・トンプソン【Phil Thompson】
2009年10月19日(月)

[????〜1925]カウボーイ・ハットがトレードマークの賢人機関エージェント。
『サクラ大戦活動写真』に登場。
他のエージェント(藤枝あやめ/かえで)同様、多言語を使えるがフィルの日本語はやたらに古めかしいものだった。
フィルの表の顔はアメリカの演劇情報雑誌『ブラボー!!』の記者であるが、その取材活動の裏にはたいてい秘密任務や調査があり、太正十五(1926)年には身分を隠し、日本の銀座大帝国劇場を訪れたりしている。
この時はさらにフランスのテアトル・シャノワール(こと巴里華撃団)も取材=調査しているが、その依頼主はラチェットであった。
同年冬、魔術師パトリックによって殺害された。



帝劇少年
2009年10月20日(火)

帝国歌劇団・花組のファン、その中でも特に熱心な青少年たちを指す言葉。
新聞「帝都日報」日曜版への投書からこの名がついた。
小説『太正恋歌』より。



藤枝かえで<1>
2009年10月21日(水)

[1901.10.21〜] A型 身長161cm 体重45kg CV折笠愛
藤枝あやめの妹。
帝国華撃団副司令。
元賢人機関エージェント。
趣味は料理と盆栽。
姉から受け継いだ二剣二刀の一振り、神剣白羽鳥を佩刀とする。
かえでは姉あやめ同様、裏御三家の一つ「藤堂」につらなる藤の家系、藤枝家の人間であり、通常の方法で調伏しえない強大な魔的存在や怨霊、魔的災害に対し、身を挺して「神降ろし」や「霊鎮め(たましずめ)」を行う運命にある。
姉あやめは生前に”その時”が近いことを予期し、妹かえでに神剣白羽鳥と帝国華撃団について後事を託していた。



藤枝かえで<2>
2009年10月22日(木)

かえでは、幼い頃からあやめの影として生きることを強いられてきたため、姉に対しては、死後にいたる現在でも強い羨望と深い敬愛、そして諦観が入り交じった複雑な感情を抱いている。
しかし、万事ひかえめで細やかな姉あやめが表(陸軍対降魔部隊/帝国華撃団)に出て活躍し、逆に活発で行動的な妹かえでが日の当たらぬ裏の現場(賢人機関エージェント/ブルーメンブラット事件など)で大きな功績を残してきたのが、この姉妹のコンビネーションの絶妙な所であり、他人が考えるより互いに対するコンプレックスは深く、また結ばれた絆も深い。



藤枝かえで<3>
2009年10月23日(金)

姉あやめの和風好みと大和撫子然とした「シンの強さ」に比べて、かえでは欧州生活の長さと生来の行動派のためにより活発で、洗練された洋風好みと、どこか少女じみた幼さの漂う表情を見せる時がある。
かえで自身は姉の完璧さにくらべると人間的な完成度や指揮官としての洞察力、作戦遂行能力で一歩後れをとっていると評することもできるが、それが同年代や少し下の人間には親しみやすさと映ることが多い。
かえでが副司令となってからは、劇場の施設に副司令が顔を出すことが多くなり、本人は影の存在に徹しているつもりでも、会えば人なつっこく、親しみやすくもある彼女個人を慕う人間の数は帝国華撃団関係者/帝国歌劇団ファンにおいても、ひょっとしたら姉あやめ以上かもしれない、ともウワサされている。



ニセ切符
2009年10月24日(土)

太正十五(1926)、多神一朗によって作られた帝国歌劇団・花組公演の偽装チケット。
非常に精巧にできており、本物との違いは「帝国歌劇団」の文字に生じたわずかな印刷のズレだけであった。
小説『太正恋歌』より。



グラン・マ<1>
2009年10月25日(日)

[1879.10.25〜] A型 身長162cm 体重64kg CV相沢恵子
フランス人。
テアトル・シャノワール支配人(オーナー)。
本名、イザベル・ライラック伯爵夫人。
夫であるライラック伯爵はすでに亡くなり、現在はイザベルがライラック伯爵家の主である。
普段から飼い猫ナポレオンを腕に抱いていることが多い。
「欧州和平会議」のメンバーであり、巴里が大規模霊的災害に襲われる予言をうけた賢人機関の要請により、巴里華撃団を立ち上げ総司令に就任した。
グラン・マは巴里華撃団の表の顔であるテアトル・シャノワールでは秘書のメル、シーを従え、経営には辣腕を、舞台(演目)にも自身の経験と確かな眼識を生かし、瞬く間に”巴里最高のナイトクラブ”へと押し上げた



グラン・マ<2>
2009年10月26日(月)

若かりし日、「モンマルトル一」と評判の踊り子だったイザベルは第一回世界舞踏祭に優勝し、「欧州一」の名声を勝ち得た。
その後、ライラック伯爵と結婚しダンサーを引退。
貴族と踊り子のロマンスは一大センセーションを巻き起こした。
その後、イザベル(グラン・マ)は庶民から嫁いだ身として貴族社会からの風当たりの強さにも負けず、持ち前の意志の強さと行動力で次第に自身の存在を認めさせ、社交界のみならず政界にも強い発言権を持つに至った。
特技は(言うまでもなく)ダンスであり、現在も趣味として続けている。



グラン・マ<3>
2009年10月27日(火)

巴里華撃団総司令として魔物と戦いに望む時のグラン・マは(凱旋門支部長・迫水典通の補佐のもと)計算高く明晰な判断、ときに辛辣なほどの言動を見せるがその実、誰よりも巴里花組や大神一郎のことを思い、彼女達のためならいかなる苦労もいとわない。
よってグラン・マ率いる巴里華撃団は独自の判断や行動によって、本来上部組織である賢人機関とも衝突することさえ珍しくない。



帝都少年
2009年10月28日(水)

OVA第二期『轟華絢爛』第四話に登場。
太正時代を代表する少年誌。
冒険小説や忍者、ヒーローものの付録つき特集で圧倒的な発行部数を誇っている。
太正十四年の特別増刊号は、緒方星也の表紙による深川の千葉助監修「少年レッドのすべて」であった。



神崎忠義<1>
2009年10月29日(木)

[1844.10.29〜] B型 身長160cm 体重64kg CV大塚周夫
神奈川県出身。
新興華族、男爵の爵位をもつ。
神崎財閥の総帥。
すみれの祖父。
帝国華撃団のスポンサー。
幕末の日本から単身米国に渡り、南北戦争での人型蒸気の活躍を目の当たりにした忠義はアメリカ製の人型蒸気スタア、を日本に持ち帰り、国産化に成功。
商店から始まった神崎のビジネスを一大コンツェルンにまで押し上げた立志伝中の人物。
これら人型蒸気の輸入・開発など日本の重工業への多大なる功績から、1884年(明冶十六年)男爵の爵位をもらい受けた。
なお、政界の実力者である花小路伯爵とは親しい仲である。



神崎忠義<2>
2009年10月30日(金)

優等生であり霊力の資質にも恵まれていた孫娘すみれだが、十五歳の時に神崎家を出た理由も、そうした忠義の冷徹な判断によって綾乃麿雪子との友情を引き裂かれたことによってであり、それ以来、忠義とすみれが、腹を割って話したことはなかった。
しかし太正十六(1927)年春、霊力の衰えを自覚したすみれがついに神崎へと戻りビジネスを新たな戦場とすることを決意した時、この祖父と孫娘の胸に去来する感慨が複雑かつ深かったことは想像に難くない。



ピトン<1>
2009年10月31日(土)

身長172cm 体重54kg CV田中敦子
1926(太正十五)年に現れたパリシィの怪人。
ゲーム『サクラ大戦3』に登場。
宝石を好み、それを飲みこむことを至上の喜びとする。
またピトンは自身の妖力によって動物を服従させることができ、この特技を売り込むことで、『サクラ大戦3』第二話では(人間の姿で)旅芸人カルチェラ・ターンを名乗りサーカス”シルク・ド・ユーロ”に潜りこみ、当時の団長ジャック・ドニクールの宝石を奪った。




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