隊長が買って来てくれた花火に火をつける。

ジジジ………
パチパチパチ

ほのかな明かりがともり周囲と共にボクの心をも照らしていく。

パチパチパチ………ぽとん

ほのかな明かりはあっという間に散っていった。
「はい、次の花火。」
「ありがとう。」
隊長は次の花火をボクに持たせてくれるとそっと火をつけてくれた。
ほのかな明かりがまた周りを照らし出す。
「きれいだね。」
「ああ。」
あかりにみとれているとあっという間に終わってしまう。
でもその明かりは心の中にまだ灯っていた。
「ボクもこんな風になりたいな…。」
「え?」
「たとえその場にいなくても心の中にいつまでも残るような…
 そんな人間になりたい。」
誰にとってかボクはあえて言わなかった。
でも隊長にはわかったみたいでボクに向かって微笑んでくれた。
某オフの景品として出したうちわの裏書SS。
表は↑の挿絵となるようなイラストを、泣きたくなるようなできでしたけど(T−T)

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